＊同棲報告２＊ ページ22
「廉、挨拶終わったら引くほどそうめん食べてた」
「安心したんだねぇー。廉くんテキトーっぽいけどそういうとこしっかりしてるし。親の許可降りたなら良かったじゃん！」
「うん！」
「幸せそうで何より…。このまま幸せでいるのだよ？私は遠くから見守ってるから…」
「ちょっとぉ！遠くからじゃやだ！エリちゃんは近くにいて！ずっと！」
「そんな２人の幸せの邪魔をするわけには…」
「邪魔じゃないー！」
と、
２人で盛り上がっているとスマホが鳴った。
電話だ。
「あ、廉からだ。もしもしー？バイト終わった？わかったー。ん？今エリちゃんといたよ！うん！じゃああとでー」
「イケメン店員仕事終わったって？」
廉は家庭教師のバイトに加えて、大学近くのレストランでウェイターのバイトも始めた。
美味しい賄いが目的だそうで。
「うん(笑)これから着替えるって」
「じゃ、そろそろ行く？」
「行こっか！」
今日はエリちゃんと３人で家具屋さんに行って、そのあと晩御飯を食べる約束をしていた。
学食の机を片付け、２人で喋りながら出口に向かって歩いていく。
「もう家具見に行くなんて気が早いかな？」
「そんなことないでしょー！私なんて一人暮らしする予定もないのにIKEA行くよ？家具見てると楽しくてさ。将来を妄想したりして」
「あははっ」
エリちゃんの言葉に笑ったそのとき、、
ドンッ
「痛っ」
肩に強めの衝撃と痛みが走り、思わず持っていた鞄を落としてしまった。
「大丈夫？」
「うん…」
止まることなく遠ざかる靴音。
「ねぇ！ぶつかっといて何もなし！？」
追いかけようとしたエリちゃんの腕を握って止めた。
「いいよ…私もきちんと前見てなかったから…行こう」
私が落とした鞄を拾うのを
振り返りもせず歩き去っていく後ろ姿には見覚えがあった。
「あの子ってもしかして…」
エリちゃんも気づいているようだ。
「いいよ、行こう」
エリちゃんの腕を取り学食の出口へ急いだ。
足早になってしまう。
平然としていたいのに、身体は嘘をつけない。
エリちゃんには聞こえなかったろうけど、
私にはぶつかった瞬間、はっきりと聞こえた。
「うざ。消えればいいのに」
間違いなくそう言っていた。
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かな - 続きが読みたいです、、 (7月24日 6時) (
レス) @page50 id: 7200219c9a (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - 更新すごく嬉しいです😭ずっと待ってました…ほんとに描写が綺麗すぎて、わたしも紫耀くんにこんなふうに思われたいです😭 (2023年5月4日 9時) (レス) id: 180ecb31f5 (このIDを非表示/違反報告)
きょん(プロフ) - 一気に読んでしまいました！惹き込まれるくらい素敵なお話です！更新楽しみにしてます！ (2023年2月19日 11時) (レス) id: 4cb7560b67 (このIDを非表示/違反報告)
小松ミナ(プロフ) - 宝物みたいに好きなお話です。更新ほんとに嬉しい（涙）ありがとうございます (2023年2月8日 14時) (レス) @page44 id: f4f49d3608 (このIDを非表示/違反報告)
小松ミナ(プロフ) - 更新すごく嬉しいです（涙）ずっと待ってたので（涙）ありがとうございます (2023年1月29日 9時) (レス) id: f4f49d3608 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ピナパル
| 作成日時：2021年6月17日 11時
