*同棲報告* ページ21
「えー!おめでとう!それはもうそういうことだよね!?」
大学の学食にに響き渡るエリちゃんの大声に学生達が一気にこちらを向くのが分かって、慌てて口元に人差し指を立てた。
「声が大きいよ!
そういうことって!一緒に暮らすってだけだから!」
「卒業と同時にでしょ?廉くんも覚悟決めてるって!絶対!
ん?待って!ご両親の許可は?Aひとりっ子でしょ?許してくれたの?」
「エリちゃん前のめりすぎ!
挨拶はきてくれたよ?許可も一応…」
「降りたんだー!挨拶どんなだった?」
「どんなって…」
* * * * *
1週間前。
長い間付き合っていくうちにお母さんはすっかり廉を気に入り、お父さんとの仲もゆっくりと雪解け。
お母さんが流しそうめん器をセールでゲットしたからと廉を晩御飯に誘ってお父さんも一緒にみんなで食べたときのこと…。
「あの…!あの…ですね!その…!!」
そうめんをろくに食べず神妙な面持ちで箸を置き、同棲について話そうとした廉。
だったけど、、
「あ、一緒に暮らすんでしょ?」
お母さんのあまりにもあっさりとした反応にすっかり拍子抜け。
実はバレてしまっていたのを廉に言えずにいた。
「ご存知だったんですか?」
「Aがやたら家具やらインテリアの話してくるんだもの。聞いちゃったわよー。
あ、お父さんも知ってるからね。ね?」
「…うん」
「マジっすか!?」
「全然大丈夫だから!むしろ一緒に暮らしてもらえて安心だわー!よろしくね?」
「は!はい!ありがとうございます!!」
廉はテーブルに頭が付くんじゃないかと思うほど深々と頭を下げた。
* * * * *
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かな - 続きが読みたいです、、 (7月24日 6時) (レス) @page50 id: 7200219c9a (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - 更新すごく嬉しいです😭ずっと待ってました…ほんとに描写が綺麗すぎて、わたしも紫耀くんにこんなふうに思われたいです😭 (2023年5月4日 9時) (レス) id: 180ecb31f5 (このIDを非表示/違反報告)
きょん(プロフ) - 一気に読んでしまいました!惹き込まれるくらい素敵なお話です!更新楽しみにしてます! (2023年2月19日 11時) (レス) id: 4cb7560b67 (このIDを非表示/違反報告)
小松ミナ(プロフ) - 宝物みたいに好きなお話です。更新ほんとに嬉しい(涙)ありがとうございます (2023年2月8日 14時) (レス) @page44 id: f4f49d3608 (このIDを非表示/違反報告)
小松ミナ(プロフ) - 更新すごく嬉しいです(涙)ずっと待ってたので(涙)ありがとうございます (2023年1月29日 9時) (レス) id: f4f49d3608 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ピナパル | 作成日時:2021年6月17日 11時