パパと呼ばれる日2 ページ5
「しょうくん!今日ね!ユキちゃんのおうちに遊びに行ったんだよ!」
「へぇ、園のお友達?」
「ううんー!ユキちゃんおっきいの!」
「年上の子?小学生?」
「ううんー!フワフワなんだよ!」
「フワフワ?犬?」
「そう!ゴールデンレトリーバーっていうんだって!
ゆうとくんのおうちの子なの!それでね!それでね!」
「ねぇももちゃん、ご飯冷めちゃうよ?」
「うん!食べるね!おいしー!
でね!しょうくん…」
2週間分の出来事を怒涛の勢いで教えてくれるももか。
ご飯を食べるのもそこそこに話してるからAが声をかけたけど止まらない。
女の子はおしゃべりと聞いてたけどこれほどとは。
物静かなAといると話してばっかりな俺も、ももかが相手だと聞き役にまわる。
それだけ俺に聞いて欲しいことがあるのが嬉しい。
「ごはんあっため直すね」
Aも分かってるから何度も言わず、苦笑しながらすっかり冷めてしまった唐揚げをもう一度温め直した。
結局、
しょうくんしょうくんと数えきれないくらい連呼して喋りまくり、静かになったと思ったらソファで寝落ちしたももか。
ベッドに連れて行こうと抱き上げると寝ているはずなのにしがみついてきて、何かごにょごにょと話している。
夢の中でも俺と話してるんだろうか。
…だといいな。
「ありがとう紫耀くん。ももちゃん重かったでしょ?」
ももかをベッドに寝かせてリビングに戻ると、洗い物を終えたAがダイニングテーブルを拭いていた。
「大丈夫だよ。いやーももかめっちゃ喋るね?」
「おしゃべり大好きなのよ。
お友達とも無限に喋ってる。
女子だよねー。
紫耀くん、なんか飲む?
一応好きそうなの用意しといたんだけど…」
そう言って
Aがキッチンに行こうとしたから、
「あ、いいよ自分でやるから。
座ってて。
Aこそなんか飲んだら?
休憩しよ!」
半ば無理やりソファに座らせ、自分がキッチンに行った。
こうでもしないとAはずっと動いてる。
パントリーにはいつもさまざまな銘柄のぬれおかきが常備してあって、冷蔵庫には俺の好きな飲み物が冷やしてある。それに好きなおかずも何種類も用意してくれてる。
いつ帰ってきてもいいようにしてくれてることにまた感動。
家にいると想ってもらえる幸せに感動してばっかりだ。
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メープル(プロフ) - 更新楽しみにしてます!! (8月4日 17時) (レス) @page16 id: ca364df23b (このIDを非表示/違反報告)
おだちゃん(プロフ) - 永瀬くんのお話楽しみにしてます♡ (2023年3月13日 9時) (レス) @page15 id: ab51813c38 (このIDを非表示/違反報告)
たそ(プロフ) - 他界隈ですがたまたま見かけてオールして全部見させて頂きました。今までジャニーズとは無関係でしたが読む手が止まらないくらいの神作品です!これからも応援しています!! (2023年1月8日 8時) (レス) id: f8f3836cb6 (このIDを非表示/違反報告)
おだちゃん(プロフ) - このお話の大ファンです♡また読むことができて嬉しいです!更新ありがとうございます!! (2022年10月9日 8時) (レス) @page13 id: ab51813c38 (このIDを非表示/違反報告)
こころ(プロフ) - ピナパルさんのお話好きです。桜の〜の方もハマっていたので、更新楽しみにしてます!! (2022年3月4日 1時) (レス) @page7 id: f2c5e943bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ピナパル | 作成日時:2022年2月10日 1時