ＦｉｒｓｔＬｏｖｅ２*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:*･ (ページ41)

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本当の気持ちーRen ページ41

「おぉー！でっかい！」

「ねー！」

誰もいないビルの屋上で、安永さんと２人で花火を見上げてる。

坂田さんに感謝せな。

幸せすぎや。きて良かった、ほんまに。

けれど、隣にいる安永さんは、笑顔で花火を見上げながらも、視線は空を泳いでいて、心は別の場所にあるのが一目瞭然やった。

「安永さん」

「ん？」

「何、考えてるんすか？」

俺の言葉に、一瞬顔色が変わったけど、またすぐいつもの笑顔に戻った安永さん。

「花火きれいだなーって思ってたよ」

いつもやったら、そっかーって、これで納得してたけど、今日は違う。

「違うでしょ？ほんまは、彼氏のこと考えてたんやないんですか？」

「もー、永瀬くんまで店長みたいなこと言わないでよー。からかわないでー」

笑顔のまんま、もうたくさん、って感じで首を振る安永さんに、

「からかってへん」

本気のトーンで返した。

真顔になって俺を見つめるその瞳に、花火の光がうつる。

いまは、俺だけを見ていて欲しい。

「安永さん、、

いま、幸せなんすか？」

この関係が変わってしまってもいい。

聞いてみたかった。

ほんまの気持ち。