ＦｉｒｓｔＬｏｖｅ２*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:*･ (ページ38)

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２１歳の君。１９ページ38

彼氏さんとの電話が終わった坂田さんと話しながら花火を見ていたら、坂田さんのスマホに電話。

「あれ？永瀬くんだ。…もしもし？え？どこって、、○○ビルの屋上。

来るの！？なんで？……うん。………わかったー。」

「永瀬くん、来るの？」

「みたいですー」

短い返事をすると、また花火を見だした坂田さん。

永瀬くん、どうしたんだろ？さっき一緒にいた可愛い子も一緒かな？

しばらくして、永瀬くんが１人でビルの屋上にやってきた。

「おーー！すげーー！ここ、穴場やん！！」

１人で感動してる。

「ねぇ、永瀬くん、さっきの子は？一緒にいなくて良かったの？」

「あー、いいんですいいんです。友達なんで」

「そーなんだ？お似合いだと思ったのになぁー」

そう言うと、永瀬くんの顔が少しだけ曇った気がした。
言わない方が良かったのかな……。

すると、

「すみませーん。ちょっと、彼氏から電話きたんで話してきますねー！

坂田さんが電話しながら、ビルの中へ行ってしまった。

なんで、中に入るんだろ？

ここでもいいのに。

永瀬くんと、ふたりきりになっちゃった。

まさか、初めて花火を一緒に見る男の人が永瀬くんだなんて。

隣の永瀬くんを見ると、

おー、すげー、

なんて言いながら、空を見上げてた。

暗がりの中で、花火が打ち上がるたびに、鼻筋がシュッと伸びた綺麗な横顔が浮かぶ。

不思議な感覚。

職場で、見慣れてた横顔だったのに、

初めて見たみたい。

やっぱり、、今日の私はどこかおかしい。