ＦｉｒｓｔＬｏｖｅ２*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:*･ (ページ36)

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バカな男ーRen ページ36

「たーまやー！」

ビール片手に花火を見上げて、叫んでる顕嵐。

「なにーそれー？」

「あれー？知らないー？花火の時はこう叫べって、じーちゃんに習ったんだけどなー？」

人でごった返す公園の隅で、ビールとツマミ片手に、花火を眺めていた。

顕嵐はヒトミちゃんに夢中らしくて、俺とメグミちゃんのことは完全に放置。

「たまやって、なに？」

「確か、江戸の花火屋さんの名前…やないかな？」

メグミちゃんと、それなりに会話してたけど、頭の中は、さっき見た安永さんのことでいっぱいだった。

あんな顔…初めて見た。

なにがあったんやろ。。

「あ！廉！ビールなくなったから調達してくるわー！待ってて！」

顕嵐はヒトミちゃんと屋台の方へ歩いて行った。

すると、メグミちゃんが、待ってましたとばかりに俺のすぐ隣に座った。

「廉くん、さっきの返事なんだけど、、」

返事？あ、あぁ、友達からってやつか。

「どうかな？」

合コンのときと同じように、俺の腕に体を寄せて、上目遣いで見上げてくるメグミちゃん。

普通の男だったら、大喜びの二つ返事でOKするんだと思う。

けど、、俺は、、、

「ごめん。やっぱ無理やわ」

キュッと唇をかむメグミちゃん。

「…さっきの人が、好きだから？」