ＦｉｒｓｔＬｏｖｅ２*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:*･ (ページ20)

今日:7 hit、昨日:10 hit、合計:322,462 hit

そのままでいい。ページ20

シャワーを浴びて、リビングに戻ると、ごはんのいい匂いがして、Aの「おかえり」の声がした。

いつも通りの安心する時間。

と、思ったのに、Aを見て絶句。

水色の花柄ワンピースに、アイボリーのカーディガンを羽織ってるA…。

ちょ！めちゃくちゃ可愛い…！！

普段着のラフな格好でも可愛いのに、そんな女の子らしい服着たらもっと可愛さ倍増、いや、二乗するじゃん！！
え？その服どこから着てきたわけ？まさか、それで東京の街歩いたりした？絶対男に声かけられるじゃん！！

と、一瞬のうちに頭の中で軽いパニックが起こり、気付いたらAを抱きしめていた。

「私、この格好変じゃない？」

変なわけあるかー！
似合ってる、っていうか似合いすぎてこっちはテンションがおかしくなってるっていうのに…。

本当に、Aは自分のこと分かってない。
自尊感情が低すぎる。

「良かった。紫耀くんがそう言ってくれて」

そう言って優しく微笑むA。

可愛くて、愛おしくて、また抱きしめる。
何度抱きしめても足りないくらい、Aのことが好きだ。

なんにも飾る必要なんてない。

そのままでいい。

「お願いだから俺の前だけで着てね？」

「分かったよー」

Aの前では、俺もわがままでヤキモチ焼きな自分そのままでいられるから。

あー、また心配事が増えた。

外で働かせたくないー。

他の男の目に触れさせたくないー。

こんな風に思ってるなんて、Aは夢にも思わないだろうな。