ＦｉｒｓｔＬｏｖｅ２*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:*･ (ページ13)

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やっぱり俺はーRen ページ13

朝は苦手。どんなに好きな曲でも、目覚ましの音楽にされたら一発で嫌いになる自信がある。

やから、1限目の授業は大嫌い。

「おはよー」

「おはよー！あれっ？1限からくるなんて珍しいじゃん」

教室の前の席にいたのは、顕嵐。大学でできた友達。金髪とピアスが似合うイケメン。見ため通りチャラい。

「ここしかあらへんかったから。はぁーねむっ」

講義が始まるまでの10分間、寝ようかなと思ったのに、顕嵐が話しかけてくるから眠れない。

「なあなあ！廉、あさっての夜ってバイト？」

「休みよー」

「じゃあさ、桜木女子大と合コンやるから来てくれよ！」

またかい。いつものお誘い。顕嵐は、周辺の女子大生と毎週のように合コンを開いて大学生活を満喫している。

「やーかーら、俺はそういうのパスって、何回も言うてるやろ？」

「たまにはいーじゃん！相手の幹事の子に、お前の写メ見せたら、会いたいってすっげー言われてんだよーー！お願い！レポート手伝うから！」

ギュッと目をつぶり両手を合わせてくる。必死やな。
レポート…提出期限ヤバイんよなぁ。
交換条件としては、悪くない。

「ほんまに手伝ってくれんの？」

そう言うと、、顕嵐は目を輝かせて俺の手を掴み、

「もちろん！」

ニンマリと笑った。

合コン当日。

大学のメンバーは、俺、顕嵐、同じゼミの神宮寺、長妻の４人。
イタリアンの店で、相手の女子を待っていた。
俺は置いといて、よくもこんなに顔面偏差値高いやつらばっかり集めたなぁ。
どんだけ気合入ってんねん。

「言っとくけど、俺はただの人数合わせやからな？」
顕嵐に念を押しておく。
「わーかってるって！いやー助かったよー、廉がいないなら合コンしないって言われちゃってたからさー」

…必死だったのはそういうことか。

長「えー！廉彼女欲しくないの？桜木女子は可愛い子が多いって有名だよ？」
神「廉ならすぐ作れそーじゃん」
顕「あーダメダメ！廉は、絶賛片思い中だから！」
長「マジで？片思いって、誰に？大学の子？」
顕「秘密なんだよなー？教えてくれないんだって！けど、ずーっと片思いしてんだよな？」
廉「それも秘密」

顕嵐め、態度も軽けりゃ口まで軽い奴。けど、なぜか憎めない。悪意がないからかな。

顕「てなわけで、廉はほっといて、俺たちは楽しもうぜー」

顕嵐がそう言ったとき、

「お待たせしましたー！」

煌びやかな格好の女子たちが店に入ってきた。