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はじまりの記憶2ーRen ページ9

大学2年の夏休み。



「廉、おかえり!久しぶり!」

「ただいま!久しぶりやな!あれ?男しかおらんやん」

「あ、女子チームは後から来るで!」


お盆休みを利用しての大阪帰省。
俺の帰省に合わせて高校の友達が同窓会を開いてくれた。



「なぁなぁ!廉、彼女できたん?」

会うたびに聞かれる質問。答えはいつも同じ。

「おらんよー」

「「えー!?付き合った子は?」」

「おらん」

「は?ほんまに?嘘つくなよー!」

「嘘ちゃうわ。ほんまにおらんの」

「えっ!?その顔面で?告白されたりもしてへんの?」

「顔面てなんや笑
それは何回かされたけど、別に興味ないから全部断ったよ」

「「えぇぇ!?」」


驚愕してる同級生たち。
無理もないか。
高校の時の俺からしたら考えられへんこと。

しょっちゅう彼女が変わってたからなぁ。
ようもって半年やった。

来るもの拒まず、去る者追わずのスタンスで、可愛いなと思ったらOKしてた。
適当すぎた、俺の黒歴史。


「…お前…東京で何かあったん…?」

「なんか、事件に巻き込まれたとか?」



余計な心配までかけてる。そんなに意外か。

何か、と言われて浮かんだのはあの人の顔。

あの人との出会いは事件といえば事件やな。

こいつらなら会うこともないやろうし、言っても支障ないか。


「実は東京でさ…」


言いかけた瞬間、個室のドアが開いた。


「遅くなってごめんねー!廉!久しぶりー!」

「おー!有里華やん!」


高校の時に仲良くしてた女子が数名個室に入ってきた。変わってない子もいれば、ぐっと大人っぽくなった女子もいる。たった1年半で変化するもんなんやなぁ。男子は大して変わらへんのに。

と、一番最後に入ってきた女子と目が合った。


「…久しぶり。廉」

「久しぶり…」

遠慮がちに微笑んだ香澄。

高校の同級生で、半年付き合った元カノ。

俺の黒歴史最後の元カノ。

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- 続きはまだでしょうか?急かしてるわけではなく、純粋にこのお話が好きすぎて続きが気になるんです!更新待ってます。 (2019年7月26日 23時) (レス) id: 88c3d5de1a (このIDを非表示/違反報告)
すこ - 引き込まれました。キャラクターたちの心情を、一人ひとり大事に大事に書かれてるように思います。切なくて、でもお互いを大切に思っていて、すごく素敵な作品だと思います。次の更新を楽しみにして待ってます。 (2019年7月4日 1時) (レス) id: ca0d230652 (このIDを非表示/違反報告)
atu66mi67yu129(プロフ) - 更新ありがとうございます。廉くんとは…ならないんですかねぇ…これからも楽しみに待ってます。頑張ってください。 (2019年7月3日 7時) (レス) id: c65eb063a4 (このIDを非表示/違反報告)
シー(プロフ) - 1から6まで一気に読んだくらい本当に面白いです!更新頑張ってください!! (2019年7月1日 7時) (レス) id: dfd347ea96 (このIDを非表示/違反報告)
もこ(プロフ) - こんなに引き込まれた小説は久しぶりで、一気に読みました。続きを楽しみにしています。 (2019年6月11日 14時) (レス) id: e8aeac1cf5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ピナパル | 作成日時:2018年10月22日 8時

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