運命の人11 ページ25
廉くんが出かけると３人で神経衰弱をすることに。
「神経衰弱２人でやるとつまんないんだよー。３人だとおもしろいね！あっ！ママ、そこはももがめくるからめくっちゃダメ！」
「え？あ、はい…」
ももちゃんに指示(？)されながら３人で盛り上がっていると、不意に長妻さんが話しかけてきた。
「あの、俺と永瀬、大学で出会ったこと知ってます？」
「聞きました。同じゼミだったって」
「Aさんとも大学入ってすぐに出会ったんですよね？」
「そう…みたいですね」
「俺、あいつのことしょっちゅうダシに使ってたんです」
「ダシ？」
「合コンっす！
ほら、永瀬お顔が良いから来ると女の子が喜ぶんですよ」
「そう…なんだ…」
なんて反応したらいいのか…
「けっこう可愛い子と毎月のように合コンしてたんですよ！モデルやってる子とか！
けど、永瀬一切興味持たなくて。
なんで永瀬に彼女がいないのかみんな不思議がってました
…結局、大学のときは分からず仕舞いだったんすけど、社会人になってからAさんのこと教えてくれて…
だからかぁ！って…納得したんです」
「そう…ですか…」
胸が痛む話。廉くんがどれだけ長い間待ち続けていたのか思い知らされる。
長妻さんは私をまっすぐ見つめてきた。
「うまく言えないんですけど…あいつ、本当に良い奴で…俺大好きなんです。
どうかこれからも…よろしくお願いします」
「はい。廉くんを大事にします。約束します」
「お願いします！じゃあ誓いの握手しましょう」
キラキラ笑顔の長妻さんが差し出してきた手を握った瞬間、リビングのドアが開いて廉くんが入ってきて…固まったと思ったらすごい勢いで歩いてきて私の肩を掴んだ。
「あ、おかえ「こらぁ！何をしてんの！？」
長妻さんを睨…凝視する廉くん。
長妻さんは握っていた手をパッと離すと慌てたように手を振った。
「いや、何もしてない！握手してただけだから！」
「なんで握手する必要があんねん！」
「友好の誓いだよ！」
「意味わからんわ！Aさんなんもされてへん！？」
「だ、大丈夫。ふふっ」
こんな軽口が叩けるのはお互いが信頼し合ってる証拠。
友達は自分を写す鏡。
こんな素敵な友達がいる廉くんは素敵な人だ。
「れんれんババ抜きしよー」
「ええよー♪あ！ながつ負けたら今度奢りやから」
「まじ！？じゃあ永瀬が負けたら奢れよ？」
「よっしゃ勝負や！」
…大事にしよう。
これから一緒に生きていくんだから。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 789人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
atu66mi67yu129(プロフ) - この作品が気になります。今日は更新ありますか？あればうれしいです！ (2018年10月16日 23時) (
レス) id: 055b967b0d (このIDを非表示/違反報告)
Pop(プロフ) - たくさんの更新ありがとうございます、続きが読めて本当に嬉しいです。紫耀くんと結ばれてほしいなと心で思ってしまっているけれど、ピナパルさんの描く結末を楽しみにしています。これからもずっと応援してます。 (2018年10月9日 2時) (レス) id: d54eec4cf3 (このIDを非表示/違反報告)
さっちゃん(プロフ) - こんばんは。更新お疲れ様です。現時点では廉くんと結ばれるとしか思えなくて、紫耀くんと結ばれて欲しいと思う私にとってはとても複雑です。引き続き更新頑張って下さい (2018年10月9日 0時) (レス) id: f598945e72 (このIDを非表示/違反報告)
ふみな(プロフ) - 面白いです！ここに来て紫耀くんの登場に廉くんとは結ばれないのかな？って今からハラハラしてます！続き頑張ってください。廉くんの一途な想いにいつもキュンキュンと温かい気持ちになってます(*´-`) (2018年10月8日 23時) (レス) id: 5163432d21 (このIDを非表示/違反報告)
krmnc174(プロフ) - 更新ありがとうございます！私は紫耀くんファンですが、この作品では連続廉くんに報われて欲しいと思ってしまいます。続き楽しみにしています。 (2018年10月8日 20時) (レス) id: 79a29a9ec1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ピナパル
| 作成日時：2017年12月28日 23時
