運命の人10 ページ24
「やべぇ!全部うまい!」
「せやろ?」
「うわぁー俺毎日永瀬家でごはん食べたい!」
「ふふっこんなので良ければいつでも来てくださいね」
「いいんすか!?じゃあ明日も来ます!」
「Aさんあかんって。ながつは真に受けて本当に毎日来るから」
今日は初めて廉くんが家に知り合いを連れてきた。
大学の同級生で、会社の同期の長妻さん。
私の料理が食べたい、と言ってもらえたことが嬉しくてついつい作りすぎてしまったんだけど、どれに箸を付けても美味しいと言ってくれて正直すごく、、すごーーく嬉しい。
黒髪と笑顔が爽やかな長妻さんは、初めて会ったけれど少し話しただけでとっても良い人だとわかった。そしてちょっと変わった人…かも。
廉くんは長妻さんに時折強めのツッコミを入れながらもそこに嫌味は全然なくって、むしろ長妻さんが大好きなことが伝わってきた。
「ながつ時間大丈夫なん?」
「え!?俺泊まってくつもりだった!」
「はぁ!?聞いてへんで!?」
「ごめんごめん、俺の中だけで決めてたあはは」
「おいおいー…」
「廉くん、泊まっていってもらったら?その方が明日はお休みだしゆっくりできるでしょう?」
「ええの?」
「いいんですか!?」
「私たちにはおかまいなく」
「ありがとうございまーす!
いやー、噂に聞いてた通りの優しい人だねー!こんな良い人と結婚する永瀬が羨ましいよ!」
「ええやろー?ながつもはよ相手見つけな」
「まぁねー良い子はいるんだけどなかなかねー…」
廉くんと長妻さんがテーブルで話していると、リビングのソファでお絵描きしていたももちゃんが長妻さんにいきなり抱きついた。
「ねぇねぇながつ!」
「ももちゃん!ダメよ、お話ししてるでしょ?それに呼び捨て…!」
「あっいいっすいいっす!ももちゃんなにー?」
「今日お泊りしてくの?」
「うん!いい?」
「いいよー!ながつ好きー!トランプしよー?」
「オッケー!」
ももちゃんに手を引かれてソファでトランプをやり始めた2人。
空いたお皿を片付けていると、ふと明日の朝食用のパンがないことに気付いた。
長妻さんの分も買っておかないと…
「廉くん、明日の朝食べるパン買ってくるね」
「あ、そんなら俺が行く。夜やから危ないし」
「でも長妻さんが…」
廉くんは盛り上がる2人をチラッと見た。
「あいつはももが相手してくれてるから大丈夫やろ。行ってくるわ」
「ありがとう、気をつけてね」
逆だと思うけど……
789人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
atu66mi67yu129(プロフ) - この作品が気になります。今日は更新ありますか?あればうれしいです! (2018年10月16日 23時) (レス) id: 055b967b0d (このIDを非表示/違反報告)
Pop(プロフ) - たくさんの更新ありがとうございます、続きが読めて本当に嬉しいです。紫耀くんと結ばれてほしいなと心で思ってしまっているけれど、ピナパルさんの描く結末を楽しみにしています。これからもずっと応援してます。 (2018年10月9日 2時) (レス) id: d54eec4cf3 (このIDを非表示/違反報告)
さっちゃん(プロフ) - こんばんは。更新お疲れ様です。現時点では廉くんと結ばれるとしか思えなくて、紫耀くんと結ばれて欲しいと思う私にとってはとても複雑です。引き続き更新頑張って下さい (2018年10月9日 0時) (レス) id: f598945e72 (このIDを非表示/違反報告)
ふみな(プロフ) - 面白いです!ここに来て紫耀くんの登場に廉くんとは結ばれないのかな?って今からハラハラしてます!続き頑張ってください。廉くんの一途な想いにいつもキュンキュンと温かい気持ちになってます(*´-`) (2018年10月8日 23時) (レス) id: 5163432d21 (このIDを非表示/違反報告)
krmnc174(プロフ) - 更新ありがとうございます!私は紫耀くんファンですが、この作品では連続廉くんに報われて欲しいと思ってしまいます。続き楽しみにしています。 (2018年10月8日 20時) (レス) id: 79a29a9ec1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ピナパル | 作成日時:2017年12月28日 23時