ＦｉｒｓｔＬｏｖｅ*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:*･ (ページ46)

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離れたくないページ46

一生忘れられない夜が明けて、

目がさめると、隣でAが、スヤスヤと眠っていた。

俺の方に顔を向けて、静かな寝息を立てているAは、子供みたいな寝顔をしてる。

心の中に沸き上がる感情。

言い表すなら、

愛しい、って言うのかな。

ずっと、そばにいたい。

この腕の中に閉じ込めてしまえればいいのに、

Aの温もりを知ってしまった今、

離れることに耐えられる自信がなかった。

俺が帰ることを知って、少し寂しそうな顔をするAを見て、もう気持ちが抑えられなくて、言ってしまった。

「俺と東京行こう」

もう離れたくなかった。

Aがそばにいれば、俺はどれだけだって頑張れる。

それだけの単純な感情で、

東京に来たことで、Aの人生が大きく変わってしまうことなんて想像もせずに、

ガキだった俺は、

突っ走ってしまったんだ。

何があっても守る、だなんて、簡単に考えていた。

何があっても守る力なんて、あの頃の俺は、持っていなかったのに。