１８歳の君。１４ ページ43
「そう、、なの？」
「そうだよ」
「あの、岸先輩のことは…？」
そっか。紫耀くん、先輩とのことがよっぽど。。
「先輩は、、ただの仕事の先輩だよ？確かにこの１年半くらい良くしてもらってたけど、、
私の好きな人は紫耀くんだけだもん」
そのまんま、私の本心。紫耀くんは、顔をパアッと明るくさせて笑った。
「そっか、、そうなんだ。。」
「ごめんね。不安にさせて…」
「ううん。もういい。…俺、はっきりした言葉が欲しかっただけなのかも」
「言葉？」
「そういえば、３年前に告白してから、Aから好きって言ってもらったことなかったなーって思って…」
……！！そういえば…言ったことなかったかも。。
「ご、、ごめんね。。」
「大丈夫。いま言ってもらえたから。すげー嬉しかった！」
とびきりの笑顔になる紫耀くん。
ほら、そういう顔するから、私の頭の中も心の中もぜんぶ、紫耀くんでいっぱいになっちゃうんだよ。
「紫耀くん」
「ん？」
「大好きだよ」
紫耀くんが返事をした途端、不意打ちのキスをしてみた。
初めて私からしたキス。
すると、紫耀くんは真剣な顔つきになって、私を優しく抱きしめると、そのままトンネルの中に押し倒される。
「A可愛すぎ…。俺…自分が抑えられなくなる…」
そう言うと、紫耀くんは何度もキスを重ねてきた。
次第に激しくなっていくキスに、応えるのに夢中で、なにも考えられなくなる。
あぁ、
こんな風になっちゃうんだ。
恥ずかしいとか、そういうの通り越して、ただただ、相手が欲しいって、思うんだ。
紫耀くんの手が、服の中に入ってくる。
そこで、思考回路を急に取り戻した。
「ちょっ…紫耀くん…！ここでは…！」
ここは小学校のトンネル…！！
「あ、、そっか、、」
紫耀くんは残念そうにして、けど、すぐに私の耳元で、
「早くAの家行こう」
と、甘い声で囁いてきた。
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作者名：ピナパル
| 作成日時：2017年4月18日 23時
