ＦｉｒｓｔＬｏｖｅ*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:*･ (ページ41)

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１８歳の君。１２ページ41

電話が切れて、呆然とする。

どうゆうことだろ？
いい男って…。先輩もしかして、、私のこと…。

心臓がバクバクしている。
先輩のこと、そんな風に見たことなかった。

けど、私にとって、先輩は、、仕事の先輩だから、、、。

『会いに行けよ。３年も待ってたんだろ？』

頭の中にフラッシュバックする先輩の言葉。

そうだ。私、紫耀くんに会いたい。会いに行かなきゃ。

急いで服を着て、部屋を飛び出した。

実家に帰ると言ってた紫耀くん。

実家……知らない…。

いきなり行き詰まった。

出てもらえなかったらと思うと、電話する勇気もなくて、、
とりあえず、思いつくところを歩いて回ることにした。

２年ぶりに帰ってきた地元は、新しい店ができてたりしたけれど、あまり変わっていなかった。

３年前、紫耀くんを見送った駅、バイトしてた国道沿いのファミレス、ふたりで歩いた帰り道、中学校と行ってみたけれど、紫耀くんは見当たらない。

ひとつひとつめぐるたびに、紫耀くんとの思い出を思い出す。

辛いこともあったけど、幸せなこともあって、その多くは、紫耀くんがくれたものだった。

私を必要としてくれたこと、１番のファンでいさせてくれたこと、、特別な存在にしてくれたこと。

すべての思い出がこの街にあったんだ。

涸れたはずの涙がまた溢れてくる。

ごめんね、紫耀くん。

私が私でいられたのは、紫耀くんがいてくれたからなのに、それを忘れてた。

紫耀くんに会いたい。

気付いたら薄暗くなっていた。

やっぱり、実家にいるのかな。。

電話するべきなのかな。。

と、ひとつ思い当たる場所を思い出した。

あそこに、、いるかも。

着いた先は、小学校。

フェンスをくぐって、校庭へ入ると、あのトンネルへ向かう。

中を覗き込む。

「紫耀くん…？」

大人にはもう狭いトンネルの中で、紫耀くんが座っていた。