１８歳の君。８ ページ34
洗い物が終わり、部屋の床に座って紫耀くんを待つ。
部屋の外から聞こえるシャワーの音に、心臓がざわめいている。
どうしよう…泊まるのを許可してしまったけど、、うちベッドひとつだし予備の布団もないし、、ってことは同じベッドで寝るしかないよね、、。
ってことは、、、。もしかして、、、。
「ひゃぁー」
その先を想像しかけて、声にならない声を出して、抱き枕に顔を埋める。
っていうか、想像できない！！経験ないし！！
まったくもってできる気がしない……。
こういうときってどうするものなの！？
「シャワーありがとー！」
自問自答していたら、声が聞こえて、振り向くと、、
「紫耀くん…っ！服…っっっ！」
髪から肩に水を滴らせている上半身裸の紫耀くんが立っていた。
「あ、ゴメン。あっついからさー」
タオルを肩にかけ頭をゴシゴシ拭く紫耀くん。
刺激が強すぎる。。
「い！いまエアコンの温度下げるね！！」
急いでエアコンの温度を下げる。
お願い！早く服を着て！心臓がもたない…。
「ありがとー！あーすずしー！」
ベッドの上で、気持ち良さそうに座っている紫耀くんの横顔に思わず見とれてしまう。
鼻が高くて、目筋がスッとしてて、なんて綺麗な横顔なんだろ。
この横顔を、いま独占してる私、なんて贅沢な…。
紫耀くんがこっちを向いた。
「ん？なに？」
「んー？かっこいいなーと思って」
紫耀くんは、私の手を握った。
「Aに言ってもらえると、すげー嬉しい」
照れくさそうにしてる。
私も、そう言ってくれるのが嬉しい。
紫耀くんの特別でいられるのが、嬉しい。
「来て」
そのまま手を引かれて、ベッドに倒れ込むと、私が下で紫耀くんが上になる形になった。
これって…
「しょっ…紫耀くん…！ん…っ！」
私の言葉を待たずに紫耀くんに唇を塞がれる。
何度も重なる唇。次第に絡み合っていく舌。
大人のキス。
もう、紫耀くんのこと以外なにも考えられなくなって、首に腕を回すと、紫耀くんの手が、体に触れていくのが分かる。
そのたびに、触れられた場所が熱を帯びていく。
どうしよう、、私、、このまま溶けちゃうのかな、、、
そう思ったとき、
〜♪
スマホの着信音が鳴って、
画面には
『岸先輩』
と表示されていた。
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作者名：ピナパル
| 作成日時：2017年4月18日 23時
