ＦｉｒｓｔＬｏｖｅ３*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:*･ (ページ12)

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衝撃ー高梨ページ12

「わかりました。では、その取材は来週あたりによろしくお願いします…。はい、失礼いたします。」

「忙しそうですねー高梨さん」

電話を切ると隣に座っていた同僚に声をかけられた。

「紫耀と朝比奈さんの映画が発表されてから、取材の申し込みがひっきりなしに来ててね、、。

休みが終わったら、また殺人的スケジュールに追われる日々になりそうだわ」

「紫耀、この休みでリフレッシュできてるといいですね」

「そうね」

喫煙室でタバコに火をつけると、フーーと大きく息を吐き出す。

数ヶ月先までびっしりと埋まったスケジュールを紫耀が見たらひっくり返るかもしれない。

けど、

『そのあとどれだけでも頑張るので、長期休みをください！』

そう言ってきたんだから、頑張ってもらわないと。

まっ、言わなくても頑張ると思うけど。。

『高梨さん、休みの間は、なるべく連絡しないでもらえますか…？』

そう言ってきた紫耀は、今どこで、誰と、、休みを過ごしてるんだろう。

紫耀のことだから、心配することはないと思うけど、、。

紫耀は、幼いうちに自分からこの世界に入ってきただけあって、

この世界で生きる覚悟ができてる。

最初は、夢を見てこの世界にきたんだろうけど、今は、自分の存在が自分だけのものじゃないってことをよく理解して、与えられた役割をこなしてる。

だから、紫耀に全幅の信頼を置ける。

……こんなに信頼したタレントは、紫耀が初めてかも。

これからさらに忙しくなる。

私は紫耀のために、やれるだけのことをしなきゃ。

金の鳥にするために。

タバコを灰皿に押し付けると、オフィスに戻った。

すると、入るなり、

「高梨さん！！！大変です！！！」

先ほどの同僚が血相を変えて駆け寄ってきた。

「なに？どうしたの！？」

ただごとじゃないその様子に、こちらの心拍数も上がる。

「……これ……」

そう言って、同僚が見せてきたスマホの画面を
見た瞬間、自分の全身からサーっと血の気が引いていくのがわかった。

タバコの箱を持つ手が震えている。

紫耀………これは一体……どういうことなの…？