ＦｉｒｓｔＬｏｖｅ３*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:*･

２１歳の君。３５ ページ17

体の力が抜けて、スマホを手に持ったまま、その場に座り込んでしまった。







[これ、完全に紫耀くんの字と一致してる]


[げっ！エンゲージリングて婚約してるってこと？]


[雑誌で理想の彼女語ってたけど、相手いたんじゃん。嘘つき]


[裏切り者]


[最悪。ファン辞める]









目に入ってくる辛辣な言葉の数々が、私の心を攻め立てる。




どうしよう………。


私に指輪を買ったせいで、、大変なことになってしまった…。


私のせいで……。







呼吸が浅く早くなり、喉元が苦しくなる。





紫耀くん……いまどこにいるの？



なにをしてるの………。









ガチャリ









ドアの音に、ビクッとして振り向くと、





永瀬くんが、ギョッとした顔をして立っていた。








「こ、こんにちは…」


「こんにちは…。永瀬くん、このあとから？」


「はい…。」


「そっか。よろしくね」







笑顔でその場をとり繕い、休憩室を出ると、胸に手を置いて呼吸を整える。




しっかりしなきゃ。。せめて、もう少しだけは。。。





何度も荒れ狂いそうになる、心の波を抑えながら、



必死で平静を装って仕事をした。

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