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「角名ァア!!」
「煩い、なに」
「お前ェ、、Aに好き好き言われとるらしいな!!?!?」
「、、、」
「シカトかァ!!」
あの放課後を機に、Aに告白され続けること今日で三日
一日に数回、所構わず、好きだと伝えてくる
「で、何で付き合わんの?」
「いや、付き合うな、Aは俺んや」
思えば完全に失言である
あの時、頷いていれば今頃「告られてる」ではなく「付き合ってる」話題だったろう
「じゃ、俺 用あるから」
「逃げんなや!」
「おん、完全に逃げたな」
あの時、突然聞こえてきた台詞にただただ動揺した
驚いて彼女を見たけど、その視線は日誌に向いていて、
会話の延長のように言われたソレが、何となく嘘かもしれないと思えて
俺が返答した後、Aは顔を上げ、少し笑って一言
_______________「そうだよね」
結局、日誌を書き終えて提出した後
先生と話があるからと言われて、俺は先に帰った
.
昼休みが終わる数分前、放課後に1分だけ時間をくれと言われ、
掃除を終えて教室で待っていると、大きい封筒を抱えたAが入ってきた
「ごめん角名、待たせたよね」
「別に。で、用って?」
ごめんごめん。何て、いつもの調子から、放たれる
「私は角名が、好_____________
「もういいって、揶揄ってんの?」
何となく、イライラしていた
三日間、Aから放たれる「好き」の言葉に、
周りには揶揄われ、ネタにされ、絡まれ、それが何となくストレスだった
「ほ、本当に、」
「そういう遊びでも流行ってんの?罰ゲーム?」
正直、Aからの告白なんて周りからしたら奇跡に近いことだった
今まで誰に告白されてもAは絶対に断っていた
イケメンでも、金持ちでも、優等生でも
そんなAからの言葉を、素直に受け止められる余裕もなく
ここで、最悪の選択を繰り返した
「ふざけてるんなら、面倒臭いよお前」
「、、ふふ、ごめんね」
「、、、」
「もう、好きなの辞めるね、ごめん」
声を、ただ脳に記憶して、俺は教室を出た
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つばき - Helloでは…まあいいや、あなた様のお話とても好きです!応援してます! (2021年1月6日 19時) (レス) id: 7e989e701c (このIDを非表示/違反報告)
サクサくぱんだ(プロフ) - 今更ながら読ませていただきました…凄く面白くて好きなお話です(;_;)連載中の作品も頑張って下さい!応援しています!! (2020年9月19日 6時) (レス) id: 486bda84af (このIDを非表示/違反報告)
篝(プロフ) - kikiさん» 凄く嬉しいです。そう言って頂けて本当に力になります。好きです(?) (2020年7月23日 20時) (レス) id: 94b0078aea (このIDを非表示/違反報告)
kiki(プロフ) - このお話を読み終わってから現実に中々戻れずふわふわしました。それくらい引き込まれました。大好きです。 (2020年7月22日 21時) (レス) id: 71858a7723 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:篝 | 作成日時:2020年4月20日 7時