【終わりのセラフ】孤独なお姫様３

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「あ、彼らですかぁ〜？」


吸血鬼の言葉にフェリドは振り向く。


「この子たちは最近お気に入りの私の従者です。片時も離れたくなくて連れてきちゃいました〜♪」


彼がそう言うとその場がざわめく。


「ふざけるな！！ここは上位始祖会だぞ！！通常なら6位以下のおまえが立ち入ることさえ許されないのに…」


「騒ぐな。奴のふざけた態度は今に始まったことじゃないだろうに」


「えー僕はいっつもまじめなつもりですけどねぇ。ね？クルル様」


フェリドはクルルを見るが、彼女は黙ったまま。



「話は以上か？ならこれにて上位始祖会を終了する」


そして映像が切れ、会議は終わった。






「貴様、いったいどういうつもりだ？」


終わった瞬間、クルルはフェリドの方へ歩いていく。


「何が？」


「なぜミカエラとAをここに連れてきた？それにさっきの映像＿私を陥れるつもりか？」


「まさか。この都市でそんなことしたらすぐに君に殺されちゃうじゃ…」


フェリドが笑いながら話す途中でクルルが思いっきり腕を振り上げる。


すると地面に亀裂が走った。


Aはその音に驚き、肩を震わせる。


ミカはそれに気付き、彼女の手を引いて自分の方へ寄せた。




「今殺してもいいんだぞ」

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