検索窓
今日:4 hit、昨日:25 hit、合計:48,822 hit

102. ページ9

「ふぅ〜ん、なるほどなるほど〜」


クルルの言葉にフェリドは相槌をうつ。


「では何故こんなにも研究が進んでいる?日本には《百夜教》を除いてここまで研究が進んでいる組織はなかったはずだが」


モニターに映る吸血鬼が問いつめる。


「まあでも最近の人間は侮り難いですからねぇ。確かヨーロッパの方でも《終わりのセラフ》の実験をしていた人間の魔術組織があったんでしょう?」


そうフェリドが言うと、


「そこは僕が皆殺しにしたよ」


モニターから第3位始祖、レスト・カーが声をあげた。


「でももしも日本の管理に失敗していたなら、クルル。これは大きな責任問題…」


「黙れレスト・カー。それは私に喧嘩を売っているのか?」


「そうかもね。君の手に余るのなら僕がいつでも日本の王の座を代わってあげるけど?」


「出しゃばるな、ガキが」


「ガキ?はは、200年くらいしか変わらないじゃないか。おまけに実力は僕の方が…」


「まあまあ、お2人とも落ち着いて」


第3位始祖同士の言い争いにフェリドは口を挟んで止める。



「じゃあクルル様は確かに《セラフ》の因子を持った子どもは全員殺した_と、そういうことでいいんですね?」


「私は失敗などしない」


「クルル様がそう言うのなら真実でしょう。ではその人間への対策はどうなされるのですか?」


「…基本姿勢は変わらない。本隊を出して日本帝鬼軍に所属する人間は皆殺しにする!」


クルルははっきりと言い切った。



「…よし、それならばいい。すぐに動け。ところでフェリド・バートリー。おまえの後ろにいる子どもたちは誰だ?」


その言葉にクルルは顔色を変えた。

103.→←101.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (56 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
234人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

まーまれーど(プロフ) - さくらさん» こんにちは!初コメありがとうございます!!更新お待たせしてしまって申し訳ありません…!今日からまた再開予定なのでお楽しみに♪ (2020年12月30日 18時) (レス) id: f137423dc9 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 初コメ失礼します!今後の展開が気になります!!更新再開楽しみに待っています!! (2020年12月15日 19時) (レス) id: af1bba7450 (このIDを非表示/違反報告)
まーまれーど(プロフ) - なるは。さん» こんにちは!コメントありがとうございます!とても励みになります、嬉しいです…!!2人の距離がだんだんと離れていって寂しいですが、今後の展開を楽しみにお待ちくださいね! (2020年6月11日 20時) (レス) id: f137423dc9 (このIDを非表示/違反報告)
なるは。(プロフ) - 面白い!更新頑張ってください!深夜と夢主ちゃん会えなくて切ないぃ……、再会できますよーに(-人-) (2020年6月11日 18時) (レス) id: 091bffa261 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:まーまれーど | 作成日時:2020年6月9日 9時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。