検索窓
今日:24 hit、昨日:25 hit、合計:48,842 hit

127. ページ37

「任務直前なのに…まずいな」


「ば〜か、謝っとけって」


君月は優を小突いた。



「ああ〜ええと、ごめ…」


「あの…部下の態度が悪いのは私の責任…」


再び謝るシノアの肩に真琴は手を置いた。


「謝るんじゃねぇよ。ガキでも最低限の仕事はちゃんとしろと言ってるだけだ。私はここで信じてついてきてくれている仲間を失いたくない」


すると、優は真琴の前に立つ。


「なんだ?やるか?」


「いや、俺もおまえと同じ気持ちだ。仲間を失いたくない。だから謝る」


「信用できないね」


「本気だ。俺も仲間を失うのが嫌いだ。怖い。だからここで死人は1人も出したくない。おまえらにだって死んでほしくない」


優の真剣な眼差しに真琴は黙り込む。



「でも敬語は使えよ」


「あんまそういうの習ってねーんだよ」


すると真琴はシノアを振り返り、


「教育」


優を指差した。


「ははは」



「真琴…あと4分だ」


仲間に言われ、真琴は頷く。


「お遊びの時間は終わりだ。君たちがクソほどの役に立たなくても私たちの部隊で任務は必ず達成する」


「はぁ?俺らちゃんと役に立っ……てっ」


突っかかる優に君月と三葉が蹴りを入れた。


「わーわー騒がしくて申し訳ありません。ですが、さっき百夜優一郎二等兵が言った言葉は我が隊全員の意見です。私たち柊シノア隊はまだひよっこですが、鳴海真琴隊のみなさんの足手まといにならないよう精一杯頑張らせていただきます」


「よし、いいだろう。なら全体の指揮は私が執る」


「よろしくお願いします」

128.→←126.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (56 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
234人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

まーまれーど(プロフ) - さくらさん» こんにちは!初コメありがとうございます!!更新お待たせしてしまって申し訳ありません…!今日からまた再開予定なのでお楽しみに♪ (2020年12月30日 18時) (レス) id: f137423dc9 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 初コメ失礼します!今後の展開が気になります!!更新再開楽しみに待っています!! (2020年12月15日 19時) (レス) id: af1bba7450 (このIDを非表示/違反報告)
まーまれーど(プロフ) - なるは。さん» こんにちは!コメントありがとうございます!とても励みになります、嬉しいです…!!2人の距離がだんだんと離れていって寂しいですが、今後の展開を楽しみにお待ちくださいね! (2020年6月11日 20時) (レス) id: f137423dc9 (このIDを非表示/違反報告)
なるは。(プロフ) - 面白い!更新頑張ってください!深夜と夢主ちゃん会えなくて切ないぃ……、再会できますよーに(-人-) (2020年6月11日 18時) (レス) id: 091bffa261 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:まーまれーど | 作成日時:2020年6月9日 9時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。