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それを見たミカはふと思い出す。
__ 「くそ!!俺たちは家畜じゃないんだ!!」
今ここにはいない家族の言葉に、ミカは顔を歪ませた。
「ほんとに飲まないの?名古屋には何人も貴族の方々がいて、貴族ごとに集落とルールがあるって聞く。きっと自由に血は吸えないぞ?」
「僕は人間の血に興味がないんだ」
「…へ?そんなはずないでしょ。じゃあ何に興味があるんだよ?」
ラクスに背を向け、ミカは少し離れた場所へと移動する。
__嘘だ
血を吸いたい
体中が痛む
人間の血が吸いたくて仕方がない
でもずっと我慢してる
そしてミカはクルルからもらったストックの1本を開け、口にした。
「ぐ」
_カシャッ
だが、苦しみに耐えきれず落としてしまった。
…くそっだめだ
もうクルルの血じゃ渇きが収まらない
「人だ、人の血が…」
ふらつく足取りでミカはそう呟く。
__人間の血が欲しい!?
彼は口から出た自身の言葉に固まる。
しかし、顔を上げた先には子どもたちがいる。
すぐそこに人間が。
_ダンッ
次の瞬間、ミカは1人の子どもの元へ飛び、首を掴んでいた。
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まーまれーど(プロフ) - さくらさん» こんにちは!初コメありがとうございます!!更新お待たせしてしまって申し訳ありません…!今日からまた再開予定なのでお楽しみに♪ (2020年12月30日 18時) (レス) id: f137423dc9 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 初コメ失礼します!今後の展開が気になります!!更新再開楽しみに待っています!! (2020年12月15日 19時) (レス) id: af1bba7450 (このIDを非表示/違反報告)
まーまれーど(プロフ) - なるは。さん» こんにちは!コメントありがとうございます!とても励みになります、嬉しいです…!!2人の距離がだんだんと離れていって寂しいですが、今後の展開を楽しみにお待ちくださいね! (2020年6月11日 20時) (レス) id: f137423dc9 (このIDを非表示/違反報告)
なるは。(プロフ) - 面白い!更新頑張ってください!深夜と夢主ちゃん会えなくて切ないぃ……、再会できますよーに(-人-) (2020年6月11日 18時) (レス) id: 091bffa261 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まーまれーど | 作成日時:2020年6月9日 9時