123. ページ32
__孤独を感じる
「きゃああああ!!みんな逃げて!!」
「吸血鬼が、吸血鬼が来たぞおおお!!」
ミカは今、とある集落の中にいた。
「嫌ぁぁぁ!!お願い、殺さないで!!」
周りには泣き叫びながら逃げまどう子どもたち。
「あっ」
1人の少女がつまずき、その場に倒れた。
「騒ぐなよ。家畜を殺したりしない。血を吸うだけだ」
その少女は吸血鬼に捕まり、牙を立てられる。
__ひどい孤独
血だ…血が飲みたい
そう思う僕はもう
人間じゃない
「あはぁ美味しかった。やっぱり血は直接吸うに限るなぁ」
「…家畜は殺さないんじゃなかったの?ラクス・ウェルト」
「へ?」
血を吸い尽くしてしまった少女を捨て、その吸血鬼、ラクスは顔を上げた。
「あーそうだな、しまった。俺いっつも吸ってると気持ちよくなって殺しちゃうんだよなあ。ま、1匹くらい問題ないでしょ」
前方には他の吸血鬼に捕らえられた子どもたちが涙を浮かべている。
「ところでミカは飲まないの?都市防衛隊の俺たちが直接人間の血を飲めるのは外に出た時だけだぞ?」
「…いらない」
「少食だなあ」
「どうした?」
「あ、レーネ」
いつもラクスと共に行動しているレーネも話に加わる。
「ミカが血を飲まないんだってさ」
「なぜ?」
「さあ?」
「まあ、どうでもいい。ミカエラ、おまえも仕事をしろ。家畜どもを集めて名古屋にいる貴族の方々に献上するんだ」
ミカがレーネ、ラクスの後ろについて行くと小型機に乗せられた子どもたちが叫ぶ。
「た、助けて!!殺さないで!!」
234人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まーまれーど(プロフ) - さくらさん» こんにちは!初コメありがとうございます!!更新お待たせしてしまって申し訳ありません…!今日からまた再開予定なのでお楽しみに♪ (2020年12月30日 18時) (レス) id: f137423dc9 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 初コメ失礼します!今後の展開が気になります!!更新再開楽しみに待っています!! (2020年12月15日 19時) (レス) id: af1bba7450 (このIDを非表示/違反報告)
まーまれーど(プロフ) - なるは。さん» こんにちは!コメントありがとうございます!とても励みになります、嬉しいです…!!2人の距離がだんだんと離れていって寂しいですが、今後の展開を楽しみにお待ちくださいね! (2020年6月11日 20時) (レス) id: f137423dc9 (このIDを非表示/違反報告)
なるは。(プロフ) - 面白い!更新頑張ってください!深夜と夢主ちゃん会えなくて切ないぃ……、再会できますよーに(-人-) (2020年6月11日 18時) (レス) id: 091bffa261 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:まーまれーど | 作成日時:2020年6月9日 9時