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「な…」
「優…」
「じゃあおまえが帰るか?」
「いえ!!行かせてください!!今回の任務の役に立つよう頑張ります!!吸血鬼を倒す役に立ちたいです!!」
「…よし、いいだろう。なら列に並べ。だが百夜優一郎にはあとで罰を与える」
「そんな…」
「他の奴らもよく聞いとけ。この任務中、軍規を破る者を俺は許さない。ふざけた態度で任務にあたる奴も許さない。今回の任務は遊びじゃない。おそらく過去最大の危険と難易度になるだろう。きっと仲間が何人も死ぬ。ここにいる仲間は全員家族だ。なら俺たちは家族をこの任務でたくさん失うことになる」
前に立って話しているグレンを深夜だけは浮かない顔で見つめる。
シノアは黙って俯いた。
「だがそれでも!!今回はやる価値がある!!いいか、おまえら。生きて帰るんじゃない!!俺たちは勝って帰る!!わかったか!!」
「おおおおおおお!!」
グレンの力強い言葉に、軍は1つにまとまった。
「では今回の任務について、部隊ごとに指令書を配布します。名前が呼ばれたら来てください。鳴海真琴隊、前へ!」
「はい!」
「あの、優さん」
「ん?」
「さっきはすみませんでした…」
「?何が?」
「…あの、私のせいであんなこと言わせてしまって…」
「なんだそれ、ンなこといちいち気にすんなよ。俺ら家族なんだろ?」
謝るシノアに眩しいほどの笑顔を向ける優。
「あ…」
そんな優を見て彼女は頬を染めた。
「柊シノア隊、前へ!」
「お、じゃあ行くぞ。シノア、返事」
シノアは笑顔になり、頷く。
「はい!!」
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まーまれーど(プロフ) - さくらさん» こんにちは!初コメありがとうございます!!更新お待たせしてしまって申し訳ありません…!今日からまた再開予定なのでお楽しみに♪ (2020年12月30日 18時) (レス) id: f137423dc9 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 初コメ失礼します!今後の展開が気になります!!更新再開楽しみに待っています!! (2020年12月15日 19時) (レス) id: af1bba7450 (このIDを非表示/違反報告)
まーまれーど(プロフ) - なるは。さん» こんにちは!コメントありがとうございます!とても励みになります、嬉しいです…!!2人の距離がだんだんと離れていって寂しいですが、今後の展開を楽しみにお待ちくださいね! (2020年6月11日 20時) (レス) id: f137423dc9 (このIDを非表示/違反報告)
なるは。(プロフ) - 面白い!更新頑張ってください!深夜と夢主ちゃん会えなくて切ないぃ……、再会できますよーに(-人-) (2020年6月11日 18時) (レス) id: 091bffa261 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まーまれーど | 作成日時:2020年6月9日 9時