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「あいつ、スーパーカーの屋根乗って宣言してんだけど、あれかっこいいつもりかな?超ダサいよな」
「まぁ、ああ見えて意外とガキだから本当はスーパーカー乗りたかったんですよ。乗りたいの我慢してるんですよ。あいつ全然素直じゃないんですよ」
後ろの方で深夜と五士が小声で話す。
それを黙って見ていたグレンだが、ふわりと飛び、
「ん?」
_ドカッ
「ぎゃああああああ!!?」
五士を蹴り飛ばした。
「…ああ、疲れた」
倒れている五士をそのまま放っておき、グレンはため息をつく。
「小百合、時雨。別の台を用意しろ。集まった部隊に命令を出す」
「はい!!」
「ねぇ、グレン」
時雨と小百合を待ちながら空を見上げるグレンに、深夜は声をかける。
「なんだ」
「僕はまだAのこと諦めてないよ。むしろ今回、吸血鬼と共にこの名古屋にも来ると思ってる。見つけたら次は絶対に離さない。今もどこかで苦しんでいるかもしれ…」
「深夜」
深夜の言葉を遮り、グレンは彼の方を向く。
「俺もAが連れて行かれた日のことを忘れたことは1度もない。必ずAと一緒に帰るぞ」
「…うん!」
2人はもう1度空を見上げた。
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まーまれーど(プロフ) - さくらさん» こんにちは!初コメありがとうございます!!更新お待たせしてしまって申し訳ありません…!今日からまた再開予定なのでお楽しみに♪ (2020年12月30日 18時) (レス) id: f137423dc9 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 初コメ失礼します!今後の展開が気になります!!更新再開楽しみに待っています!! (2020年12月15日 19時) (レス) id: af1bba7450 (このIDを非表示/違反報告)
まーまれーど(プロフ) - なるは。さん» こんにちは!コメントありがとうございます!とても励みになります、嬉しいです…!!2人の距離がだんだんと離れていって寂しいですが、今後の展開を楽しみにお待ちくださいね! (2020年6月11日 20時) (レス) id: f137423dc9 (このIDを非表示/違反報告)
なるは。(プロフ) - 面白い!更新頑張ってください!深夜と夢主ちゃん会えなくて切ないぃ……、再会できますよーに(-人-) (2020年6月11日 18時) (レス) id: 091bffa261 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まーまれーど | 作成日時:2020年6月9日 9時