【終わりのセラフ】孤独なお姫様３

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「さて、もうすぐ集合場所に着きますが、なぜ渋谷を遠く離れて海老名のサービスエリアに向かっているか、私言いましたっけ？」


「いや、おまえは大切なことはなんにも言わないからな」


「じゃあいま説明しまーす。一ノ瀬グレン中佐率いる吸血鬼殲滅部隊《月鬼ノ組》に吸血鬼の貴族襲撃命令が出ました」


黙って聞いていた優の顔が曇る。



「現在関西から名古屋に向けて吸血鬼の貴族たちが部隊を率いて集合しようとしているそうです。で、以前戦ってもうわかってると思いますが、もしその貴族たちが集団になって東京に襲ってきたら…」


「…人間はひとたまりもないだろう」


与一も緊迫した表情になる。


「だから1匹ずつ潰します。名古屋にいる貴族10匹の居場所がわかったようなので…」


「関西の貴族どもが来る前に先に名古屋を叩く！！」


三葉が立ち上がって拳を握る中、



「名古屋…名古屋か。ミカいるかな」




優は呟いた。

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