【終わりのセラフ】孤独なお姫様３

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＿＿＿＿東京

＿＿名古屋間を繋ぐ東名高速道路





名古屋へ1台の車が向かっていた。



「空が青いなぁ…」



助手席に座る優は空を見上げる。



その車には優のほか、シノア隊のメンバーが揃っていた。



「こんな天気がいいと世界が滅亡してるなんてとても思えないな」



「あは、いまさらそれ言います？昨日も一昨日も…いえ、ここ8年ほどずっと世界は崩壊しまくってるじゃないですか」



シノアは笑いながら言葉を返す。



「ま…そうなんだけど、でもこの道あれでしょ？箱根の温泉行くやつでしょ？違ったっけ、君月」



「ん？さあ。俺は東京生まれじゃないから知らん」



「車運転するならそれくらい知ってろよー」



「じゃあおまえが運転しろ」



「いいの！？」



「あはは…あ…ヨハネの四騎士だ」



優と君月の話に耳を傾けながら笑う与一だったが、後方からの気配に気づく。



「僕、処理しよっか？」



「多分よけれる」



「だめだ。急ブレーキや急カーブは禁止する。軍用車は貴重だからな」



三葉も後ろから口を挟んだ。



「ならー」



「やるよ」



「いやいや、俺がやるよ。君月が運転させてくれなくて暇だから。君月がいじめっ子過ぎて暇だから！！」



与一を遮り、優は刀に手を置く。




「うるせぇなあ。やるなら早くやれ。斬ってすぐ戻れよ。減速しねーぞ」




「問題ない。行くぞ阿朱羅丸」

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