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オオサカ第二地区
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まだ朝日が完全には上がっていない早朝のオオサカには、早朝の爽やかな空気をぶち壊す、轟音が鳴り響いていた。
暗闇の中の戦闘で、クリーチャーの攻撃を交わしつつ、コアを破壊するのは至難の技だ。
クリーチャーが厄介なのは、その再生能力にある
心臓である「コア」を断ち切らない限り永遠に、死ぬことがない。
楽と太郎が2人きりで対峙しているA級クリーチャーは、例えるなら、巨大化したタコ。８
本の触手をウネウネと動かし、電信柱や住宅を巻き込み、砂埃を上げながら、2人への攻撃を止めない。
触手が長いこのタイプのクリーチャーは、近距離戦闘が難しい。触手は斬っても斬っても再生スピードが速く、コアまで到達する前に触手に捉えられたら、吹っ飛ばされるか、締め殺されるのがオチだ。
一般市民の避難は完了したとはいえ、これ以上暴れられたら、この一帯の地区の建物は壊滅する。
被害拡大を抑えるためには、ここで仕留めなくてはいけない。
『落ち着け、コアを探せ、断ち切れ』
楽は、憧れの先輩、なにわ男子の丈一郎からのアドバイスを、何度も脳内で反芻していた。
戦闘が苦手だった昔の自分を、丈一郎は決して見放さなかった。
トウキョウに行ってしまった憧れの先輩の穴を、埋めるのは自分でありたい。
楽は、自分の武器である長剣を、もう一度握り直した。
楽「コアは、たぶん触手の付け根や。太郎、フォロー頼める？」
太郎「了解、気をつけて」
クリーチャーに接近していく楽に向かっている８本の触手の攻撃を、太郎が銃で一つずつ丁寧に撃ち抜いていく
撃たれた場所は数秒で再生するが、素早い楽が通り抜けるには十分すぎる時間だ
楽「ここや！！！！！」
壁を伝って飛び上がった楽が、剣を思いっきりコアに突き刺す
が
楽「くっ、浅い…….！！！！」
場所は完璧だった。
しかし、コンマ数秒の遅れが、クリーチャーの再生に時間を与えてしまった
太郎「がっくん！！！！後ろ！！！！！」
剣はクリーチャーの頭部に突き刺さったまま。
太郎のフォローが間に合わなかった触手に薙ぎ払われ、思いっきり叩きつけられる
全身がコンクリートに打ちつけられ、鋭い痛みと共に一瞬意識が飛ぶ
太郎「がっくん！！！」
瓦礫を支えに、よろよろと立ち上がった、丸腰の楽に向かって伸びていたクリーチャーの触手が
血飛沫と共に、宙に舞った
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塩麹 - この話気に入りました。更新頑張ってください。 (2022年9月19日 20時) (
レス) @page12 id: 06910fa675 (このIDを非表示/違反報告)
華恋 - すごく私の見たかった設定の作品です!!もしよかったら康二くんや龍太くん文一くん紫輝くん廉くんなどをどんなかたちでもいいのでだして欲しいです｡ (2022年9月10日 23時) (レス) id: 247892270a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：透明 | 作成日時：2022年9月10日 1時
