xとy【緑】season1

story 03 ページ3

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その後は割と平穏に時が流れ、学校が終わった





スマホをつけると5時前



今日は時間を潰さずに帰れる





ホッとした気持ちで学校を出た








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「ただいま」



誰もいるはずのないアパートの部屋に私の声が響く



今日はバイトがない







そして、あの人が夜中に帰ってくる






私服に着替え、メイクを直し、またすぐに家を出る







すぐに帰ってくるわけじゃない




でも逃げ出す気持ちで出て行く






最寄駅へ歩きながらSNSを開く






「今日はコイツでいいわ、」




そう小さく溢し、DMを開いた









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『Aから誘ってくるなんて珍しいな』


「まあね」




街の噴水前



集合場所に行くと久しぶりの男がいた




そこからはテキトーに遊んで夜になるのを待つ







そして夜10時




『…待って、今日俺の家無理だわ』



「別に家じゃなくてもいいよ。」



『彼女から鬼電だ…ごめんな！』




そう言うとスマホを耳に当て、走って行ってしまった。








最悪…



また探さなきゃじゃん



その辺りにあったベンチに腰を掛け、SNSを開く







すると急に画面が消えた




それと同時に








『何？神様待ちなの？』





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この声…！





振り返ると、ベンチの後ろに立って腰を折り、覗き込む





「…アンタ、」




『隣の席の阿部です。』





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