ハーツラビュルの寮のアリス２ (ページ36)

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突然、背後から声がして飛び上がる。

全く気がつかなかった。

トレイ「そんなことないと思うぞ？
なー？ルーク」

ルーク「そうかい？僕は美しいものが好きなんだ。
薔薇の騎士もその内だよ。」

ヴィル「私が言ってるんだからそうなのよ。

あなたがAね、ルークから嫌と言うほどあんたの事聞かされるのよ。
ふん。なかなか悪くないわね。」

『あー、はじめましてA・ミツキです。
私もルーク先輩からよくヴィル先輩の話を伺ってます。間近で見ても本当に美しいで、っふぐ！？』

ヴィル先輩は下顎をガッと掴んで私の顔をまじまじと見つめる。

あれ、これどこかで体験したような、、？

ヴィル「手入れに雑さは見られるけど、綺麗な肌ね。
どこの化粧品使ってるの？」

『ひぇっ。
クルーウェル先生に頂いたものを使ってます。
オーロラ？のパッケージの、、』

ヴィル「なるほどね。
あんた良いものを貰ったじゃない。
まぁ、クルーウェルなら当然よね。」

『え！あれ良いもの何ですか！？
先生、なんの躊躇もなく渡しましたよ？』

ヴィル「きっと、アンタの肌を酷さを見かねて渡したんでしょう。あの人も美しさには厳しいから。

でも、まだまだよ。ベースが整ってきただけ。
トレイ、この子借りてもいい？」

トレイ「急だな、、
まぁ、もともと今日の活動は水やりだけだから問題ないけど。」

ヴィル「そう、じゃあ借りるわね。
とびきり可愛く、綺麗にして返してあげるから楽しみにしてなさい。」

トレイ「お手柔らかにな」

『え？トレイ先輩？え？ヴィル先輩？
私の意見なしに？？』

ヴィル「さぁ、行くわよ。
この私が直々に可愛くしてあげるんだから、嬉しく思いなさい！」

ルーク「それはそれは楽しみだ！
マドモアゼル、待っているよ！」

『ルーク先輩までー！！！』

私は物凄い勢いでヴィル先輩に引きずられてポムフィオーレ寮までやってきた。

ハーツラビュル寮のお城とはまた違い、豪華絢爛なお城の寮に言葉を失った。

すれ違う人は皆、ヴィル先輩にお褒めの言葉をかける。

ヴィル先輩は当然かの如く、カッコよく歩いていく。

ヴィル「さぁ、着いたわ。ここに座って。
アレルギーとかはあるのかしら？」

『いえ、ありません！』

ヴィル「よかった。見たところ敏感肌ね。
所々赤みも見える。
じゃあ、施術していくから。目を瞑ってなさい」

言われるがままに、されるがままに。

私はヴィル先輩のエステを堪能した。