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47皿目 ページ47

自分の寮に戻ってきたからなのか、
頬や足が痛み出したからなのか、
ケイト先輩が淹れてくれた紅茶が
優しい味だったからなのか、


原因不明な涙がポロポロと溢れてくる。止まらない。


ケイト先輩は、一瞬目を丸くしたが
すぐに私の頭を撫でてくれた。


ケイト「怖かったね。すぐに助けに行けなくてごめんね。」


私は首を横に振った。
先輩達のせいじゃない。私が周りを見なかったから。


トレイ「お前を怖がらせた奴らは、今頃リドルが説教をしているだろう。もう大丈夫だぞ。」


トレイ先輩は背中をさすってくれながら、慰めてくれた。


デュース「仲間を傷つけるなんて、今すぐぶん殴ってやりたいが、、、寮長にお任せしよう。」


エース「はい、出ましたー、元ヤン志向。
まぁ、今回は無事でよかったな。」


『ありがとう。』


エースも今日は揶揄ってこなかった。
案外、優しいんだね。




頬の腫れが引かないので保健室に行こうとしたが、足の怪我を考慮され、保健医が寮まで来てくれた。


保健医「足は安静にしてれば大丈夫よ。
アズール君だっけ?
彼に治療してもらってよかったわね。完璧よ。

ただ、頬だけど、、少しヒビが入っちゃってるわね。」


先生のマジカルペンから出た青い光を幹部にかざすと、レントゲンみたいに頬の骨が透けて見えた。

鏡越しに見ると、左頬にヒビが入っているのがわかる。



保健医「魔法でくっつけられるけど、女の子のお顔だし、これくらいなら自然に治した方がいいわね。
たまに副作用で骨が大きくなったりするのよ。
顔が変形するのは嫌でしょう?

骨を活性化させる魔法薬があるはずよ。
クルーウェル先生に相談してみるといいわ。」


『頬にヒビ、、そりゃこんなに腫れますよね。」


トレイ「明日、クルーウェル先生に相談に行こう」


保健医「今日はとにかく安静に!
寝返りは気をつけて。
数日後でいいから、経過を見せにきてね。」


『はい、ありがとうございました。』


鏡で自分の顔を見ると痛々しかった。

上手く口が開かないのか、飲み物を飲むので精一杯。食べ物は噛めそうにないかな。


リドル「ただいま。
先程、保健医の先生と会ったよ。
安静にしてれば大丈夫らしいね。

エース、デュース。君らでAの授業をサポートすること。いいね。」


エース/デュース「はい、寮長!」



寮長会議の結果、喧嘩をした生徒は3ヶ月の謹慎。
その間は"首をはねられて"いるんだとか。

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作者名:みず | 作成日時:2020年7月1日 15時

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