ハーツラビュルの寮のアリス (ページ42)

今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:276,891 hit

42皿目ページ42

ジェイドさんが救急箱とカゴに入ったベリーを持ってきてくれた。

『ありがとうございます。』

ジェイド「よろしいのですよ。
女性の顔に傷をつけるなんて、理解できませんね。」

そういえば、まだ左の頬が痛い。

『顔、、腫れてます？』

アズール「ええ、可哀想なくらいに腫れてます。湿布を貼っておきますね。
治療魔法を使ってもいいのですが、女性の顔に何かあってはいけませんから。
後で、保健室に行ってください。」

最悪だ、、、。

？「あれ～。なんか甘い匂いすると思ったら、
金魚ちゃんのところの女の子じゃん。」

え？？？？え？？？？

『え、ジェイドさんがふた、、り、、、
双子なんですか？』

ジェイド「ええ、僕たちは双子なんです。
こちらは片割れのフロイドです。」

『あ、そういえば私、挨拶も無しに、、
ハーツラビュル寮1年生のA・ミツキです。

手当てをしてくださってありがとうございました。』

ジェイド「オクタヴィネル寮2年、副寮長のジェイド・リーチです。
よろしくお願いします、Aさん。」

フロイド「俺はフロイド・リーチ。

ん～。ウミウシちゃんかな。」

『う、ウミウシ？？』

アズール「フロイドは海の生き物であだ名をつけるんですよ。

僕はアズール・アーシェングロット。ここ、オクタヴィネル寮の寮長です。」

『え、、寮長！？
私は、、寮長になんてことをさせてしまったんでしょう、、。』

アズール「お気になさらず。
我々オクタヴィネル寮は海の魔女の慈悲の精神に基づきいた生徒ばかり。
困っている人は放って置けませんので。」

ジェイド「アズールの言う通り、手助けをするのが我々のモットーですから。」

うわー、めちゃ悪い笑顔するじゃん。この人。

ん？海の魔女？ってことはここはアースラの。
そうか、アリエルの世界なんだ。

だから、見渡す限り海なのね。

フロイド「ねーねー。この果物食べていい？？

いっただーきまーす！」

『あああ！待って、フロイド先輩！それは！』

フロイド「うええええ！すっぺぇ！！！」

『そうなんです、、
今日収穫したのですが、酸味が強いのでジャムにしようと持って帰ってたんです。』

フロイド「・・・最悪～。こいつ絞めていい？」

アズール「いけません、フロイド。あなたが断りもなしに食べるからです。彼女は悪くありません。」

フロイド「ちぇー。」

『あの、、今日のお礼にこのベリーのジャムを作って持って来てもいいですか？』