ハーツラビュルの寮のアリス (ページ31)

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トレイ「リドル、もうやめろ。これ以上はお前が孤立していくだけだ！」

寮生は寮長の行動が信じられないと言い、皆ショックを受けていた。

寮長はトレイ先輩に魔法を上書きされ、自分よりも優れていると思い込み、誰の話も耳に入ってなかった。

『寮長！トレイ先輩の話を聞いてください！』

リドル「うるさい！
トレイ、君も僕が間違っているって言いたいの？
ずっと厳しいルールを守って頑張ってきたのに！

いっぱいいっぱい我慢したのに！
ぼくは・・ぼくは信じないぞ！！！」

学園長が魔法石のプロットについて注意をしたが、寮長の魔法石はほとんど黒に染まりかけていた。

リドル「僕は、僕こそが！絶対、絶対、正しいんだーーー！！」

トレイ「リドルー！！！」

寮長の魔法石は完全に黒に染まり、寮長の体から黒い何かがあふれ出していく。
その黒い何かはどんどんと形作られていき、あのハートの女王を彷彿とさせる形に変形した。
寮長の姿も変わっていた。

これが、オーバーブロット。

リドル「ククク、、、ハハハハハ！！」

寮長の暴走は止まらず、このままだとここにいる全員の"首"を本当に跳ねてしまいそうだ。

『寮長・・・。』

トレイ「A！早くここから逃げるんだ！
魔法が上手く使えないお前がいたら本当に危険だ！」

『でも、寮長の命が！！！』

学園長の誘導で他の生徒は非難し、周りにはいつものメンバーだけだった。

エース「だらあああ！くらえ！！」
デュース「いでよ！大釜！！！」

『エース、、デュース。』

エース「ほら！お前もぼさっとしてないで、なんか魔法を出す！！
さっき、あんだけ啖呵切ってたんだ！その勢い無くなったとは言わせねーぞ！」

デュース「ドワーフ鉱山みたいに、身体能力だけでもいいから手伝ってくれ！」

ケイト「お前ら何してんの！？死ぬよ！！」

学園長「ダイヤモンドくんの言う通りです！早くお逃げなさい！」

『わかった。』

私が寮長の前に行こうとしたとき、強い力で腕を掴まれた。

トレイ「待て！何を考えているんだ！死ぬかもしれないんだぞ！」

『・・寮長がこんな姿になったのは、私のせいでもあります。
大丈夫です。寮長は死なせません。』

トレイ「俺が言っているのは、そうじゃない！お前のことを言っているんだ！」

私の腕を掴んでいる、先輩の手にそっと触れ、手を離した。