ハーツラビュルの寮のアリス (ページ25)

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25皿目ページ25

『クローバー先輩！ダイヤモンド先輩！ありがとうございました！』

ケイト「いいっていいって。それにしても、その呼び方は嫌だなー
けーくんにしてよ！」

『それは、、では、ケイト先輩で。』

ケイト「Aちゃんきびし～！でもいいよ！それで！
ハイ・チーズ！」

よく写真を撮る先輩だなー。

トレイ「リドルのフォローをするのが、俺たちの仕事だからな。
気にするな。

あと、ケイトも名前で呼ぶなら、俺も名前で呼んでくれ。いいだろう？」

耳元でそう囁かれ、また顔が赤くなってしまった。
この人はからかうのが好きなのかな？？

『わ、わかりました！トレイ先輩！』

トレイ「うん、それでよし。
お、エースがリドルのところにケーキを持って行ってるぞ。
許してもらえるといいが、、、」

その瞬間、寮長のあり得ない！という声が会場に響き渡った。

リドル「マロンタルトだって！？なんてことをしてくれたんだ！
ハートの女王の法律・第562条『なんでもない日』のティーパーティにマロンタルトを持ち込むべからず。

これは重大な規則違反だ！」

な、マロンタルトを持ち込むべからず！？

この法律は、さすがのトレイ先輩たちも知らなかったようで、慌てている。

寮長は、私達が作ったタルトを捨てろと命じ、皆は寮長に逆えず、言われた通り破棄した。

せっかく、皆で作ったのに。理不尽すぎる。

食べ物を粗末にして、なんで皆んな反論しないの？

ルールに反していたら、非常識な行動も許されるの？？

こんなの、本当にあの「ハートの女王」じゃない！

怒りに震えていると、エースが寮長に向かって反論をしだした。
そして、ユウやデュースまでも反論し出した。

『寮長。確かに、今日、この場にマロンタルトを持ち込んだことはルール違反です。
それに、寮長が成績優秀で功績もすばらしいです。その方が仰ることは正しいかもしれません。

ですが、ルールに違反しているからってせっかく作ってきた食べ物を簡単に粗末にするなんて！
その行動は正しいとは思えません！
ルールに従っていれば、非常識な行動をとっても許されるんですか？

そんなのは心をもった人間じゃありません！機械同然です！』

リドル「オフ・ウィズ・ユア・ヘッド！！！」

『っ！！』

寮長は私の首をはねた。