Fから始まる物語２

55話 ページ8

拓「今日は何の仕事やったん？」

『ユニゾンさんの10周年アルバムに参加することになって、そのレコーディングです。
斎藤さんから一緒に歌ってみたいって声かけてもらって、、ありがたい話です。」

拓「ユニゾンさんの仕事多いなぁ
事務所的には俺らの方が先輩やから
仲良くてちょっと嫉妬するなぁ〜」

『何言ってるんですか(笑)
オーラルの先輩方にはこれから
もっとお世話になりますよ！』

お酒が進んだこともあって
拓也さんとバンドの今後について、
音楽業界について熱く語り合った。

拓也さんの飲むペースが早い気がする、、、。



拓「すみませーん、ビールもう一杯」

『ちょっと！拓也さん飲み過ぎですよ！
顔真っ赤やないですか！」

拓「ええってええって
いやー瑞輝と話すの楽しくてしゃーない！」

そう言うとまたビールをクイっと飲んだ。

拓「でもなぁ。俺だって瑞輝達と仕事したいねん。ユニゾンばっかりやなくて、俺らとも遊んでや、、」

酔ってる。

『もちろんですよ。
今度、オーラルのライブにも行きますから
すごく楽しみですし！』

拓「あ、そうや、カラオケ行こうー！！
俺だって一緒に歌いたいーー！！！」

これはめちゃ酔ってる人の呂律の周り方やん。

『いいですね！
今日はもう遅いですが、、ツアーが終わった後にでも、、』

拓「えーー！ツアー後やったらめっちゃ先やん！

でも、ツアー前に喉使いすぎたら怒られるかぁ」

と自問自答する拓也さんが可愛く見えた

『そうですよ。喉大切にしないと
そうだ！いつか対バンしてください！
オーラルに挑戦したいです！』

拓「したい！！しよ！！！
ここで潰しとかな将来怖い！」

『潰されません！むしろコテンパンにします！』

拓「威勢ええな！そういうガッツある子
好きやで！！絶対対バンしよな！

って事でもう一杯！！」

『すみませーん。あったかいお茶2杯くださーい』


なんでやーって言いながら顔を机に付けたまま
拓也さんが寝てしまった。


『え、なんで！！寝ないでください！！
帰りどうするんですか！』

あ、そうだ！



『って事があってですね。
運ぶの手伝ってください。』

植「本当、俺らが会社にいてよかったな。
おーい拓也ー帰るぞー」

ま「拓也ー？ほら行くぞー

瑞輝ちゃんごめんな？
男が潰れるやなんて、、」


本当に植木さんとまさやんさんがいてよかった、、

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