Fから始まる物語２

53話 ページ6

アラームが鳴り、目が覚める。

まだ、めまいはしていた。

何か食べた方がいいかな？と
ゆっくり起き上がり、
立ち上がろうとした瞬間
膝から崩れ落ちた。

龍「！？おい！！瑞輝！！」

翼「お姉ちゃん！！」

『ごめんごめん(笑)まだ寝ぼけてるわ、、
翼、お腹すいたからおにぎりとお茶取ってくれる？』

翼「う、うん。でも本当に大丈夫？」

『大丈夫、大丈夫
食べたら元気になるよ』

そう思って、食べ物を口に運んだが
思うように進まない。
無理矢理に飲み込んだ。

植「瑞輝。
衣装のフィッティングしたいそうだ行けるか？」

『今行きます』

なんとか立てた。
だが楽屋を出て、フィッティングルームに向かう途中
吐き気に襲われ、たまらずトイレに駆け込んだ。

植「おい！瑞輝？」

植木さんの声がする。

やばい、行かなきゃ。

身体が動かない。

熱中症？？？ならないように氷で冷やしてたのに、、

少し、ぐったりしてると
身体が徐々に動くようになってきた。

とりあえず、外に出よう。


『すいません。』

植「本当に大丈夫か？」

『撮影終わりに横になったとき
めまいがしてたので、寝たら大丈夫だろうと
そのまま寝ていたのですが、、
まだ、治ってないみたいです。

さっき、食べたもの吐いてしまいました。』

植「撮影ずらせるか確認してくる」

『ダメです！！！！やめてください！
まだ、後半の撮影まで時間あります！
無理せずに休んでおきますから！

それに大変なのはスタッフさんも同じです！』

植「それはそうだが、
お前たちの体に何かあってもな、、」

『絶対に無理はしないので！お願いします。』

植「わかった。」


その後、フィッティングも終わり
楽屋に戻ってしばらく横になっていた。


みんな、心配そうな顔で私を見ていたが
何も言わないでくれた。



しばらく休み、気分も良くなってきた。
そうして、後半の撮影が開始された。


昼の灼熱が嘘だったように、
夜は冷え込みが凄く、寒暖差が激しかった。


龍「これ、皆体調壊しそうだな」

杏「ひやっとするね、、」

『なるべく集中してやりきろう』



スタッフ一丸となって集中してMV撮影が終わった。

皆で喜んでる中、翼が私に駆け寄ってきた
そこで私の意識は途絶えた。

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