Fから始まる物語２

72話 ページ25

本番は、リハーサルの影響で観客が盛り上がってくれた。

最初にしては上出来だと植木さんにも
褒めてもらい、ステージを後にした。


『あつーー。』

翼「やっぱり夏フェスは楽しかったね！
でも、汗かきすぎたからシャワー行ってくる！」

晋「俺、SiMさん見に行ってきます！！」

龍「俺は休憩、、って思ったけど
バニラズさん行ってくる！！」

杏「私は動けないから、楽屋でちょっと休むね」

『みんな自由すぎ(笑)』

植「瑞輝も自由にしていいぞ。
何かあったら連絡するから、
電話だけは出れるようにしといて」

『わかりました』


さて、どこに行こうか。
とりあえずお腹すいたから、翼が帰ってきたら
ご飯を食べに行こうかな。

きっと一言目は、、

翼「おねーちゃん！お腹すいた！！」

『言うと思った(笑)
ケータリングに行こう』




翼「うわー。ここにあるの全部食べられるくらい
今、お腹すいてる。

でもさ、、ここにいるメンツ凄すぎない？」

『うん。食事が喉に通らなそう』

ケータリングの場所に行くと、
私たちにとって一緒の空間にいるのも
恐れ多い方々がいらっしゃり、
翼と棒立ちになっていた。

拓「瑞輝〜！翼〜！」

翼「拓也さん！！！お疲れ様です！」

拓「メンツに驚いたんやろ？
二人とも呆然と立ってたから、そんな気がした(笑)」

『拓也さんがいてくれてよかったです、、』

拓「ははっ、そう言ってもらって
声かけた甲斐があったわ」

そういって、拓也さんは私の頭をポンポンと手を置き
オーラルの皆さんがいる席に案内してくれた。

拓也さんに触れられ、不思議と緊張していた心が和らいだ。
拓也さんは本当に頼れる人だな、、

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