Fから始まる物語２

59話 ページ12

皆、期末テストを乗り越え、とうとうツアーを迎えた。


龍「機材の忘れ物は無いか？」

翼「ギター、エフェクト、ピック、ケア用品。ギター大丈夫です！」

晋「ドラムセット大丈夫です！」

杏「キーボードOKでーす」

『私もギター大丈夫』

龍「俺もベースは大丈夫と
よし、じゃあ出発するぞ」


ツアー初日は東京。
福岡から東京まで長旅だが、ツアーの楽しみが大きい。

『車冷えるね』

龍「暖房、強くしていいぞ
でも、喉に負担かかるか。」

『ブランケットで温めてるから大丈夫だよ
龍哉、疲れたら言ってね』

晋「俺、体力あるんでいつでもいいですよ！」

龍「さんきゅー」


途中、休憩をしながら交代で運転をし、東京に着いた。

植「長旅ご苦労様。
明日のためにホテルで休んで」

『ありがとうございます。』





翌日、昼からリハーサルを行い、
本番に向けてイメージトレーニングやストレッチを行った。


齋藤さんや拓也さんからボーカルのライブ準備について
沢山アドバイスを貰ったおかげで、喉の調子も良い。

後は、本番を待つだけ。





龍「さぁ、ライブ開始まで後30分だ。
皆最終調整して。」

翼「すっごい緊張してきた」

晋「ライブ久しぶりだからな、、
手汗が、、、」

杏「落ち着いて落ち着いて
皆なら大丈夫だよ」



ライブ開始5分前


ス「スタンバイお願いします。」

『行こう。』

龍「俺らの初ライブ。しっかり確実に音を鳴らしていこう」

翼「皆思いっきり楽しく」

晋「落ち着いて」

杏「お客さんを楽しませよう！」

『It's....』

「「「「『Show Time!!!!』」」」」


会場のBGMが止み、暗くなる。
観客の歓声が聞こえ、SEが流れ始める。

私たちお決まりのサーカスミュージックだ。


私以外のメンバーが登場し、歓声が沸き上がる。


そして、最後に私がマイクの前に立つとより歓声をくれた。

会場を見渡すと、笑顔に満ち溢れた観客がよく見える。


その中に、なんと齋藤さんと田淵さんがいた。


とても嬉しくなった。



『Ladies and Gentleman！！
私たちのファーストツアーへようこそ！

思いっきり盛り上がれ！！！』

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