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3話 ページ5

龍「あのさ、俺とバンド組まない?」

『、、。ちょっと考えさせて?』

龍「大丈夫、ゆっくりでいいから」







そう言って、その日は授業を受け、
お互いバイトがあるから解散した。


『龍哉とバンドか、、、龍哉のベースかっこいいもんな、、
でもなーーー』




高校の時、軽音部で男女混合のバンドを結成していた。
その時は楽しくて楽しくて。毎日、音を鳴らしてた。

けど、バンド結成から1年たった時。
メンバーの1人から告白された。
よくある話かもしれない。

私は、彼に対して恋愛感情はなかった。
私にとって彼は仲間だったけど、彼は違った。

そして、その現場を彼のことが好きな子に見つかり、
そこからはドラマのような泥沼展開。

メンバー内の関係が悪くなり、卒業前に解散してしまった。

そんな過去から、また男友達とバンドを組むことに
不安でいっぱいだった。





でも、あの龍哉の真剣な目。
もしかして、、龍哉は、、、





真剣な彼に応えるため、結局その日は一晩中考え込んだ。


そして、私の答えは、、、



『....あ、もしもし?龍哉?今、平気?』

龍「おう、大丈夫だぞ。どうした?」

『バンドの話なんだけど、、私以外に誘ってるメンバーいるの?』

龍「いや、いない。まだ瑞輝だけ。

実はさ、、俺、音楽を真剣にやりたいんよ。
その為に、自分で作曲撮りためてる。」

『え?そうなの??ってか作曲できるんや!!!すごい!!』

龍「すごくはないよ(笑)
瑞輝と初めて会った時、
お前の声聞いて、この声なら、
俺の曲に合うんじゃないか?って思ってた
だから、バンドに誘ったんだ」

『そっか。いや、龍哉に誘われたとき
あの真剣な目はもしかして、、って思ったんだよ
でも、私でいいの?』

龍「もちろん!そうだ、デモをパソコンに送るから聞いてみて!
一度、歌ってみてほしい」

『わかった。やってみる。じゃあまた明日ね!』





龍哉との電話が終わって気が付いた。
手の震えが止まらない。


やっぱり、龍哉は本気だ。あの時の目が頭から離れない。




『そうだ、デモ聞かなきゃ』




パソコンを立ち上げ、メールを開く。
届いてた。





再生するのが怖い。
なんで怖いのかわからないけど、震えが止まらない。



『聞かなきゃ』



恐る恐る、再生ボタンを押す。




♪〜♪〜♪〜♪〜♪

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設定タグ:邦ロック , バンドマン , theoralcigarettes   
作品ジャンル:タレント
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作者名:みず | 作成日時:2019年10月16日 15時

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