Fから始まる物語 (ページ40)

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38話ページ40

いつもよりいい目覚めだった。
心がスッキリしている。

さて、翼を起こしに行こう。

『おはよう、みんな』

龍「おはよう、喉の調子は？」

『問題なし。朝のトレーニング済み』

翼「弦も張り替えたし、大丈夫！」

杏「指のトレーニングもバッチリ！」

晋「スティック飛ばさないようにします！」

龍「うん。
田淵さんが君達なら大丈夫。
終わったらご飯行こうって。」

翼「やったー！！」

『さっ、行こう。』

会場に着くと、セミファイナルで
睨んできた奴がいた

私らに気づき向かってきた。

「どんな手段を使ったか知らないが
お前らみたいなお子様バンドは嫌いだ」

『何も知らないなら黙っててもらえますか？
是非、音楽でぶつけてきてください

女だからってなめんなよ』

龍(おい、翼、、瑞輝怖くないか？？)
翼(龍哉くんが瑞輝の怖さを知らないだけだよ、、
私の中で1番怒らせたらいけないのはお姉ちゃんなんだよっ)

『2人とも何話してるの？
早く行こー』

龍翼「、、は、はいっ！！」

あ「マネージャーに無理言って
会場来ちゃったなぁ」

ま「MASH FIGHTやから許してくれたんやろ」

拓「あの子達は3番目か」

重「楽しみやなぁ」

MASH FIGHTが始まり
1番目のバンドが演奏をし始めた。

流石にオープニング聞いたら緊張するなぁ

2番目が始まり、裏でスタンバイする。

いよいよだ。

「それでは、マンスリー投票で
歴代1位の投票数を獲得したバンドです。
「F-CIRCUS」の皆さん、どうぞ」

龍「はじめまして！F-CIRCUSです！」

「観客から歓声が上がりましたね！
やはりここでも人気を伺えます
ボーカルの瑞輝さん
緊張していますか？」

『そうですね、ファイナルとなると
やはり緊張します。
でも、歌詞を精一杯観客に届けたいと思います』

「それでは、準備ができ次第、
演奏を始めてください」

今日も起きた震えと動悸。

斎藤さんの言う通り、良いことの前兆だろうか。

マイクを握りしめ。
目を閉じて、ふぅ。と息を整える

『Ladys and Gentleman!!!!
MASH FIGHT ファイナル盛り上がってるか！

私たちの歌を聞いて、
皆さんの希望になったら良いなと思って
この曲をつくりました。

聞いてください「崩れない夢」

3,2,1 Go!』

♪～♪～

僕の腕で抱えきれないほど
たくさんの思いを
守り抜くと決めたあの日から
１つもこぼせなくなった