Fから始まる物語 (ページ37)

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35話ページ37

「それでは審査を始めます。
呼ばれたバンドからステージに上がり
演奏を始めてください。」

マンスリーで選ばれたバンドが次々と
演奏していく。

みんな、迫力がすごい。
お客さんも結構もりあがってるな。

控室もピリピリしてる。
さっきから睨んで来る人がいるんだけど、、
怖っ。集中集中。

「次、「F-CIRCUS」準備をしてください」

龍「よし、みんな。全力で」

「「「『It's Show Time!!!!』」」」

ユニゾンさんの前座とは違う緊張。
やばい。マイクを握っても震え止まらないや。
審査員の目が怖い。

でも、声援をくれたお客さんがいる。
その人たちのために。
ユニゾン先輩のために。
ツアー中、運転してくれた晋平のお父さんのために。
なにより。仲間のために。

大きく息を吸い。
深く深呼吸をする。
大丈夫。私達なら。

仲間に合図を送る。

演奏が始まると、
先程の緊張が嘘のように
歌に集中できた。

みんな楽しそうだ。
観客もノってくれてる。

無事にミスすることなく
演奏を終えた。

『ありがとうございました！！』

後は審査結果を待つのみ。

「やはり、マンスリーでも多かった
「F-CIRCUS」が投票数多いですね」
「彼らは上手くやってましたよ」
「もう少しってところもありますが
観客の心を掴む力はありますね」
「問題なしにファイナル出場ですね」

「ファイナル出場者を発表します。
まず、「F-CIRCUS」です。
おめでとうございます。」

『よしっ！』

「続きまして・・・」

ファイナル出場のバンドが6組発表された。
ひとまず安心。
次はファイナルだ。

皆と喜びを分かち合い、
次への決意を固めていると
先程、睨みつけてきた人が
こちらに向かってきた。

？「お前らなんかに絶対負けねぇから」

そう吐き出し、去っていった

翼「なに、、？今の人」

『ファイナリストに選ばれた
バンドのボーカルの人。
さっき歌う前めっちゃ睨んできてた』

龍「血気盛んな人多いな(笑)」

『バンドなんだから、歌でぶっ潰せばいいよ』

晋「龍哉さん、ここにも血気盛んな人いますよ」

龍「だな、、頼もしいわ、、」

まじで、負けてらんない。