32話 ページ34
広島公演は割と序盤だったから
残りのツアー公演数はあと8公演。
学校もあるし、翼は受験生。
おまけに交通費もかさむ。
バイト代を計算しても、私の分でぎりぎり。
翼の分は父さんに相談して、
出世払いで借りておこうかな。
龍「田淵さんと相談してきた。
やっぱり、全公演行くなら
ある程度学校を休まないといけないって
学生だから、親御さんと相談しろって。」
翼「ごめん。
お父さんとの約束で大学に行くことが
オーディションを受ける絶対条件だから
今は学校休めない。」
杏「そうだよね〜」
『土日の公演だけ出させてもらう??
金曜日の夜から移動すれば
なんとかできるかな』
晋「親父がキャンピングカー持ってるので、
それを使えたらいいんですけど、、
相談してみます。」
解散し、家路に着いた時
スマホのディスプレイが光った。
晋「親父に相談したら、土日の公演なら
親父が運転してもいいぞって言ってます。
行けない範囲ではないと」
龍「本当に?ありがたいけど、
お父さんに負担大きくないかな?」
晋「親父は日ごろから鍛えてるので大丈夫ですよ。
俺もフォローしますし。
何より、昔バンドやってたからか、
俺らの活動を楽しみにしてるみたいで、、(笑)」
『晋平のお父さんに感謝しないと。
他に手段はないよ。わかった。
その代わりにお父さんのサポートをみんなでしよう』
龍「田淵さんに連絡しておく」
杏「決定したら、Twitterに載せるから
龍哉君、詳細教えてね!」
龍「了解」
翼「テストと被らなければいいな、、」
『そうなった場合は、つばさのパートだけ
パソコンくんで流すよ(笑)』
翼「それはそれでくやしぃ〜!!(笑)」
晋平お父さんの協力のおかげで、
ユニゾンさんの公演にまた、参加できることになった。
本当に周りの人は感謝しかない。
その為にも、成果を出さないと。
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作者名:みず | 作成日時:2019年10月16日 15時