16話 ページ18
瑞輝父「改まってどうしたんだ?」
瑞輝母「翼も浮かない顔して、、何かあったの?」
『あのね、私達が今バンド組んでることは知ってるよね?
そのバンド活動。遊びじゃなくて、本格的にしようって話になったの』
瑞輝父「何?」
『ごめんね、突然驚くよね。
今年開催されるバンドのオーディションに出場したいの
グランプリをとれば、有名なバンドの事務所に所属できる
だからね、挑戦させて欲しいの。私と翼を』
瑞輝母「そんな!翼は今年受験生でしょ?」
翼「うん、、でもねオーディションって言っても
最初に、演奏を録画したビデオで送って、
それを専用のホームページでお客さんに
見てもらって、毎月、投票してもらうの。
そこで、投票数が多かったら最終的な選考に進めるって流れだから
ビデオを今のうちに取り終われば最終まで受験勉強はできるよ、、
でも、お父さん達は私が大学に行くことを臨む?」
瑞輝父「当たり前だ。
それにお前がしたかった仕事のために
候補の大学を決めただろう?」
『私の考えはね。
正直、このオーディションでグランプリを取れるか分からない。
今まで臨んできた人達の動画を見たけどみんな上手だった。
でも、それなら私達も負けない。
最高な曲を作るメンバーがいるんだ。
もし、就活生になるまでにオーディションで成果が出なかったら
バンドは諦める。』
翼「!?お姉ちゃん!?」
『翼、これは当然よ。
大学の費用まで払ってくれて、卒業した後に仕事なしなんて
父さん達に申し訳ない。
ちゃんと区切りはつけなきゃ。
それに卒業しても、みんなで集まって
ライブを開催すればいい』
瑞輝父「わかった。挑戦しなさい。
瑞輝がいれば翼も大丈夫だろう。
ただ、さっき自分で言ったことは絶対だぞ。
それに、翼もしっかり勉強しなさい。
落ちたら許さないからな。」
『ありがとう。父さん。翼の勉強は私が見るよ』
瑞輝母「もう、、お父さんは甘いんだから、、
やるからには、しっかりやりなさい。」
翼「お父さん、お母さん、ありがとう、、ふぇぇ」
『はいはい、泣かないの。
父さん達に話すの、ずっと不安がってたんだよ』
瑞輝母「全く、いつまでお姉ちゃんに甘えてるのよ」
翼「だって、、お姉ちゃん好きなんだもん」
『ははっ。そうだ、うちらの演奏聞いてよ』
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作者名:みず | 作成日時:2019年10月16日 15時