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「A…A…」
その名前を声に出してみて俺は頭の中をもう一度回ってみる。
でもやっぱり、記憶を探ってもその名前は見つからない。
「…ホントに俺と同じクラスなの、お前？」
たぶんめっちゃ失礼。
そうわかっても俺は言ってしまう。
Aは俺から目をそらす。
「まあ…一度も喋ったことなかったし、席は遠いし。あとはバカだから覚えてないのも意味ないか」
「おい、バカっつただろ今！」
「私もどうでもいいって思ってたんだけど」
Aは俺から体をそらして歩き出す。
俺の席とは真反対の場所にある自分の席へと向かって、そこにある自分のバックをポンと机の上に置く。
「別に名前を知ってもらわなくても存在を認識されなくとも私には関係ないしなにも変わるわけじゃないし。でも…」
机の中の教材やらなんやらをAはバックに入れる。
作業しながら喋ってるからよほど俺に関心が無いのか。
なんか冷たい感じに思えながら聞いてると、結局鋭い言葉が飛んでくる。
「一昨日ぐらいからえろDVDを落とした男が私を地味とかブスとか言って探し回ってるらしいって聞いたもんで」
「うぐっ…！」
「だいぶひどい噂を聞いたよ、南雲さん」
そう言ってAは信じられないぐらい別人の笑みを俺に向ける。
…引きつってほっぺがピクピクしてる。
完全にこれキレてんじゃねぇか。
幽霊だと思えるぐらい存在がなかった奴の悪口を大声で言いまくってたけど、いざ本人を目の前にすると腰が引けた。
たが男のプライドが女の尻に敷かれるなんて許さねぇぞっ。
「(…この女に話のペースを持っていかれるわけにはいかねぇ)」
だが嫌味のパンチがどストライクで俺の顔面を殴ってくるので、とにかく俺はその話題からそらそうと思った。
「ふ、副委員長ってことはよっ、風介と面識があるってことか？」
「風介？ああ、涼野くんのことか。面識っていうか同僚だしあるに決まってるだろ」
ってことは、風介の野郎は俺が探してるの女の正体を知ってたのかよ。
まあ確かに嘘はついてないし的確な推理っぽくしてくれたわけだけど。
半分騙されてんじゃねぇか、俺…
「マジかよぉ…」
全力で探し回ってた俺をあの野郎っ…！
そして気づかない俺は馬鹿野郎っ…！
正直落ち込んだ。
そんな萎え気味の俺を見てAは言う。
「ざまぁ」
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鮫(w.d)(プロフ) - まててさん» こんにちは。コメントありがとうございます。こうして面白いとコメントいただけてなによりも嬉しいです。テンションが上がります。更新は遅いですが、これからも頑張っていきますのでよろしくお願いします。あとコメ返遅くなってしまってすみません！ (2017年10月11日 20時) (
レス) id: 774d622fc1 (このIDを非表示/違反報告)
隼風朱雀(プロフ) - 鮫(w.d)さん» はい、気長に楽しみにしてますね！お友達の件、ぜひとも宜しくお願い致します！！嬉しいですー！！！ (2017年10月11日 20時) (レス) id: 1992c75747 (このIDを非表示/違反報告)
鮫(w.d)(プロフ) - カインさん» コメントありがとうございます。あと返信遅れてしまってすみません。面白いと言ってもらえてめちゃくちゃ嬉しいです。ゆっくり更新ですがこれからもよろしくお願いします！ (2017年10月11日 20時) (レス) id: 774d622fc1 (このIDを非表示/違反報告)
鮫(w.d)(プロフ) - なぎさん» 返信遅れてしまってすみません。できるだけぽんぽん更新できるようにしたいんですが忙しくて。笑でもコメントありがとうございました。ゆっくりですがこれからもよろしくお願いします。 (2017年10月11日 20時) (レス) id: 774d622fc1 (このIDを非表示/違反報告)
鮫(w.d)(プロフ) - 森嶋朱雀さん» いつもコメントありがとうございます！ごめんなさい、返信が遅れてしまって。 わりとゆっくりじっくり進めていこうかなって思うのでよろしくお願いします。あと、別の場所でもコメありがとうございました。お友だちのやつ是非お願いしたいのですがまだ間に合いますか？ (2017年10月11日 20時) (レス) id: 774d622fc1 (このIDを非表示/違反報告)
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