いつもおちゃらけてる人程怒ると怖い ページ29
次の日の朝話題になっていたのは、どの高校も共通だった。
何かと言うと、昨日の夜の、お兄ちゃんについてだ。
真っ青な顔をしながら考えて、昨日の内にお兄ちゃんは罰ゲームを実行した。
意外とウケたらしく、本人は心の底からホッとした様子。
「黒尾、将来お笑い芸人なったら良いんじゃねぇの」
「うるせぇ・・・」
ただ、５分に１回くらいのペースで、こうやってイジられている。
さっきの澤村さんとか月島、凄い良い笑顔だった。
気持ちは凄く分かる。
「ったくよー、何で俺が６番目なんだよ・・・まさかA、ワザと？」
「そんな訳無いじゃん。たまたまだよ」
「Aナイス。お陰でスゲー笑えたわ」
「夜久お前、やってみろよ！スゲェ恥ずいし居た堪れないから！」
「やらねぇし」
グダグダ話しながら、体育館へ移動する。
扉を開けた私は、中へ目を向けた途端、思わずピシッと固まった。
「・・・A？」
そこに居たのは、青城の選手・・・元チームメイト達だった。
微妙な空気に気付いたのか、横の２人が気遣わしげに私の様子を伺ってくる。
「・・・Aちゃんの転校先って、音駒だったんだ」
「しかも男バレのマネージャー」
「よく懲りずにやれるよな」
及川さん達の攻撃的な口調に、怒った様な表情のお兄ちゃんが口を開く。
「お前らウチのマネージャーに何イチャモン付けてんの？」
「お兄ちゃん、良いから」
「良くねぇよ」
お兄ちゃんまで皆に悪く言われたりしてほしくなくて、私がそう言っても、お兄ちゃんは今まで見た事の無いくらい怒っている。
困って反対側に目を向けても、夜久さんもお兄ちゃんを止めてくれそうになかった。
むしろ、今にも怒り出しそうな雰囲気だ。
「・・・おいA、ちょっと来い。黒尾達も」
居た堪れなくて下を向いていると、誰かに腕を引かれた。
顔を上げて居たのは、怖い顔をした岩泉さん。
ここに留まっても、どうなるか分からない。
私は、お兄ちゃんのジャージの裾を引っ張りつつ、岩泉さんに着いて行った。
チラッと振り返って夜久さんも着いて来ているのを確認した時、その後ろに、呆気に取られた顔の皆が見えた。
本気で驚かれると、こっちが悪いみたいな気分になってくる→←切羽詰まって必死に考える程、良い考えって降りて来ない
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水無月のぞみ - 悪女滅べ！ (11月14日 9時) (
レス) id: ba8b16685c (このIDを非表示/違反報告)
LOTTE チョコレート - この小説の夜久さんがなんか好きです。ギャグ？みたいなのがたくさんあって面白いです！更新応援しています‼️ (2022年12月22日 8時) (レス) @page35 id: 1c719ec638 (このIDを非表示/違反報告)
kanade(プロフ) - 更新楽しみにしてます！ (2019年4月17日 6時) (レス) id: 023ad1d1e4 (このIDを非表示/違反報告)
はねり。 - とても面白かったです！続きがとても気になります。更新されることを待っています。頑張って下さい！ (2019年4月2日 11時) (レス) id: a1c81d5f46 (このIDを非表示/違反報告)
アイ。(プロフ) - めっちゃ面白くて、気付いたら一気読みしてました(笑)キャラも凄く良いです！特に国見に殺されそう((更新楽しみにしてます！ (2019年3月29日 12時) (レス) id: b23522634a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆず | 作成日時：2018年12月8日 22時
