夜久先輩と説明 ページ10
「夜久〜、Aちゃんにボトルの場所とか教えてやって」
「おう」
早速私の事を名前呼びしている黒尾先輩が、先程『やっくん』と呼ばれていた先輩にそう言った。
へえ、夜久先輩って言うのか。
「じゃあ、和帝さんこっち来て。色々教えるから」
「はい」
ニコッと笑ってくれる夜久先輩・・・ああ、あれだ、悠馬と寿美鈴ちゃんを足して、2で割った感じ。
何となくそんな雰囲気がする。
懐かしさに頬を緩ませながら、夜久先輩について行く。
着いたのは、救急箱やスポドリの粉末などが置いてある棚の所。
「スポドリ作る時は、ここから粉とかボトルとか取り出してやってくれ。救急箱も此処にあるから、部活が始まる前に、体育館に持ってってくれるか?捻挫とか突き指とかしたヤツのテーピングも頼むから」
「分かりました」
笑って返事をすると、ホッとしたように微笑んでくれる。
イケメンのスマイル、頂きました!
「そう言えば和帝さんって、昨日の入学式で作文読んでたよな。頭良いんだ」
「私謙遜なんてするガラじゃないので正直に言いますけど、たぶん今全国模試やったら、5位以内には入ると思います」
カルマとか浅野みたいな全国レベルと張り合って、2学期の期末じゃカルマと一緒に浅野に3点差で勝った。
そんな成績とってて、「そんな事ないですよ〜」って言ったら、E組の皆を馬鹿にしてるのと同じだ。
私はそんな事しない。
「え、そんな頭良いのに、何でウチ来たの?最高峰の所とか余裕だろうに」
「私くらいの実力があれば、学歴とか関係無く就きたい職業に就けるんです。だったら学生のウチは、今しか出来ない部活を思い切りやろうと思って。バレー部って言うのは決めてたので、強豪の梟谷とか井闥山と迷ったんですけど、お金のかからない公立の方がお小遣い増えるから」
「へ〜。凄いな、そんだけ自信あるって。ちなみに、中学何処だったんだ?公立?」
うっ。
ここは嘘をついて良いのか否か・・・。
よし、誤魔化そう。
「秘密です」
「ハハッ、そうか。椚ヶ丘とかだったらスゲェなって思ったけど、そんな事ねぇか」
・・・この人、侮れない。
462人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
一般人 - うるさいだけで文句つけに行くのは考えにくいかな。せめて、自分の席の周りで騒がれてたとか、誰かが困ってたから助けたとかならまだしも、うるさいからだけの理由はちょっと無理やりすぎる気がします。あくまで個人的に感じただけなので、あまり気にしないでください。 (2019年3月30日 0時) (レス) id: 363d66e5a4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆず x他1人 | 作成日時:2018年8月20日 23時