研磨と翔陽君 ページ46
西の空が、赤く染まり出した頃。
片付けも終わり、音駒は駅に、烏野は学校に向かう時間になった。
「「友よ!また会おう!!!」」
最初はあんなにいがみ合っていたのに、私が倉庫を離れた後何を話したのか、山本先輩と田中先輩は号泣しながら握手をしている。
「アレなに」
「知らん。あんま見るな」
そんな2人を指差しながら言った研磨に、黒尾先輩は携帯をイジりながら結構失礼な事を言う。
「研磨!」
研磨は澤村先輩の元へ行った黒尾先輩に続こうとしていたらしいけど、翔陽君に呼び止められる。
正反対の2人がどんな会話をするのか気になって、さり気なく研磨の横に立った。
「あのさ、道で会った時、特別バレー好きなわけじゃないって言ったよな」
「・・・あ、うん・・・」
「今日は??今日勝って、どう・・・思った?」
「・・・?・・・うーん・・・別に、普通・・・かなあ」
何処かショックを受けた様な翔陽君。
ただの暇潰しのゲームを語る時と同じ様に言われたからだろう。
「・・・・・・次は・・・」
「?」
「絶対・・・必死にさせて、俺達が勝って、そんで“悔しかった”とか“楽しかった”とか、『別に』以外のこと言わせるからな!!!」
「・・・・・・うん。じゃあ、期待しとく」
最初は翔陽君の勢いに気圧されたみたいだったけど、少し笑って、そう言ってた。
462人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
一般人 - うるさいだけで文句つけに行くのは考えにくいかな。せめて、自分の席の周りで騒がれてたとか、誰かが困ってたから助けたとかならまだしも、うるさいからだけの理由はちょっと無理やりすぎる気がします。あくまで個人的に感じただけなので、あまり気にしないでください。 (2019年3月30日 0時) (レス) id: 363d66e5a4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆず x他1人 | 作成日時:2018年8月20日 23時