繋ぎと迷子 ページ27
結果は、当然のように勝利だった。
最初は押されてた筈なのに、いつのまにか音駒のエンジンがかかっていて。
2セット目は、ほぼ圧勝だった。
「スゲェ奴が居るワケじゃないのに、何であんなに強いんだ・・・?」
向こうの選手が言っていた。
私は、その答えを知っている。
ウチは多分、“繋ぎ”が凄いんだ。
セッターである研磨があまり動かなくて済むように、どんなスパイクでもAパスで返せるように。
磨いたチームワークで、ボールを繋いでいく。
いつだったか、監督が言っていた。
「強いスパイクを打てる方が勝つんじゃなく、ボールを繋いだ方が負けないんだ」と。
その通りだと思った
勝つのではなく、負けないバレー。
椚ヶ丘でマネージャーをしていた時よりもずっと、この人達のバレーを観ていたいと思った。
またバスに乗り、烏野運動公園に向かう。
着いたところで、黒尾先輩が言った。
「おい、研磨はどうした?」
え?
後ろを見ても、確かに研磨は見当たらない。
「迷子・・・ですかね」
私がそう言うと、黒尾先輩は分かりやすく顔を顰める。
「ああ・・・多分ソレだな。アイツゲームしながら歩くから、すぐ迷子になるんだよ」
何と理由が研磨らしい。
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一般人 - うるさいだけで文句つけに行くのは考えにくいかな。せめて、自分の席の周りで騒がれてたとか、誰かが困ってたから助けたとかならまだしも、うるさいからだけの理由はちょっと無理やりすぎる気がします。あくまで個人的に感じただけなので、あまり気にしないでください。 (2019年3月30日 0時) (レス) id: 363d66e5a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆず x他1人 | 作成日時:2018年8月20日 23時