悲鳴と髪 ページ25
25日を過ぎると、1年生も本格的に練習に参加する。
もう本入部していた。
早くもスタメン・ベンチ入りしそうな人が結構居て、先が楽しみなところだ。
「ギャー!!」
ルンルンと準備をしていたら、部室の方から凄い悲鳴が聞こえてきた。
この声は・・・山本先輩?
どうしたんだろう、と思いつつ、部室には他の部員も居る筈なので、もし山本先輩が気絶でもしてたらその人達がどうにかしてくれるだろう。
なので、気にしつつも黙々と手を動かした。
暫くすると、何事も無かった様な山本先輩と、ショックを受けた様な研磨が来た。
え、普通リアクション逆じゃない?
理由が知りたかったけど、他人の事情に首を突っ込む趣味は無いので、スルーしておく。
山本先輩にしても、女子に悲鳴聞かれたって言うのは全然嬉しくないだろうし。
「和帝、記録付けてくれ」
夜久先輩に呼ばれたのもあって、その件は次の日にはすっかり頭から消えていた。
で、次の日。
皆に囲まれて体育館に入ってきた研磨を見て、ギョッとする。
黒だった髪は、見事な金髪になっていた。
「研磨、どうしたの・・・?その髪」
「昨日トラに目立つって言われたから染めた」
「それ、絶対切れって意味だと思う」
「視界が広いと落ち着かないから無理・・・」
「ああ、そう・・・」
金髪は金髪で目立つと思うよ、って言葉が喉元まで出かかったけど、何とか飲み込んだ。
言ったら、明日には茶色にでもなってそうだし。
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一般人 - うるさいだけで文句つけに行くのは考えにくいかな。せめて、自分の席の周りで騒がれてたとか、誰かが困ってたから助けたとかならまだしも、うるさいからだけの理由はちょっと無理やりすぎる気がします。あくまで個人的に感じただけなので、あまり気にしないでください。 (2019年3月30日 0時) (レス) id: 363d66e5a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆず x他1人 | 作成日時:2018年8月20日 23時