マネちゃんは暗殺者

電話と面倒臭い ページ23

部活終わり、先輩達と帰っていると、私のスマホがけたたましく鳴りだした。


誰からだろ・・・頭には１人しか思い浮かんでないけど。




だって、このタイミングだよ・・・？


私に久し振りに会えるから、狂喜乱舞して電話かけてきたに決まってる。




面倒臭いから無視してたけど、今も鳴り続けてる。


どんだけしつこいんだよ、もう１分弱続いてるよ！？




「和帝、出なくて良いのか？」


「あ、はい。誰かは検討ついてるので、家帰ったらかけ直します」


「かけ直すって言うか、まだ電話鳴ってるけど・・・」


「うるさいですよね、スミマセン。電源切りますね」


「そこまでするくらいだったら出たら！？」




黒尾先輩に正論でツッコまれるけど、嫌だ。めんどいから。




「そーいや、今日の部活中ずっと暗かったけど、どうした？」


「従兄に会わなきゃいけないのが憂鬱で」


「従兄？へー、嫌いなの？」


「嫌いってワケじゃないんですけど、面倒臭いんです。チームメイトの方が私に何かしら言ってくるのは、アイツのキャラ的に確実ですし」


「チームメイトって、部活の？従兄が部活やってる時に行かなけりゃ良いんじゃないの？」


「練習試合ですよ！？部活中以外のいつ会うんですか！！」


「練習試合って・・・もしかして、宮城の？ＧＷで戦うところ？」


「はい・・・」




あー、思い出したらまた気が滅入ってきた。

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